2019年のアニメ達
2020年1月1日 テレビあけましておめでとうございます。
突然ですが2019年見たアニメで一番面白かったのはダントツで「冴えカノ」でした。
映画だけど。
前に「はがない」について、おれはこう書いている。
>メインヒロイン達は主人公を振り回す側に立っていたので、異性として魅力は感じても選ぶには至らなかった。
このあたりを冴えカノでは丁寧に掘り下げて、かつメインヒロイン自体は別に置くことで恋愛ものとして無理なく決着させていた。
話自体は同人作家とはなんたるか?みたいなところを問いかけつつ、
アニメの一期と二期でほぼオチてて、映画はほぼ全編がファンサービス的な内容。
メインヒロインとの決着をしっかり描いていて納得するしかない展開。
ラブコメって落としどころが大事なんだなと心底思った。
青春エピローグですよこれは。
春奈るな、沢井美空の主題歌への関わり方も100点満点。
そんな感じで2019年を振り返っていきましょう。
各クールで基本的には上から好きな順に並べました。
一般の方はこっち見た方が良いと思います。
https://best100.animefestival.jp/
◆1月クール
2018年の剣王朝の流れでクソアニメを待っていたのに、異常なほどに良作しか無いというヤバい三ヶ月でした。
実質この三ヶ月で一年は終わったと思う。
・W’z
前作のハンドシェイカーを見ていないのでWikipediaのネタバレを片手に見るハメになった。
が、それを踏まえても断然面白かった。
原作無しのバトルものなら2019年一番だと思う。
前作主人公や前作キャラがサポートに徹する形の新主人公への理想的な引き継ぎ方だとか、手をつなぐことで能力を発動するというシステムが
人の輪をつなぐように機能していくという(前作もそうだったらしいが)
仕掛けに対するアンサーがきちんと決着しているのがよかった。
あと単純にオサレ楽曲が流れて異能バトルするのが楽しい。
・バンドリ
毎話必ずライブシーンを入れるノルマを課した二期。
アニメ外の知識を前提に組み立てられているため反則気味には感じるが、
ゲームやリアルバンドのネタをこう絡めてくるのかっていう驚きがあった。
毎話なんやかんやでイイカンジにライブが入るだけでも面白いのに、
25人もいるメインキャラ+脇役がわちゃわちゃしながら5バンド分のライブを流す最終話は圧巻。
これ自然に全員が何らかのアクションをしながらライブに突入していく運びが本当にすごいんですよね。
あとライブシーンしかやらないのに実質総集編として成立している劇場版も思い切りがよかった。
おれは通常上映で地蔵でした。
・ケムリクサ
説明不要ですよね。迷わずブルーレイを購入。
・バミューダトライアングル
・えんどろ~
あんまり記憶に無いんだけどとにかく安心して楽しめた。
どっちも終わりが先にあって、それに向かって進むかどうか?みたいな見せ方が上手だったんだと思う。
丁寧に作られた作品は面白いんだよなーと思いながら熱狂的に応援するでもなく、
ランキングにもいなかったりするので平均点以上でもどっか突き抜けてないとダメなんだなあという悲しさがあったりした。
・デートアライブ
・からくりサーカス
・ジョジョ
このへんは原作をちゃんとやってくれれば間違いなく、実際、間違いなかった。
原作ファンには不満な点もあるでしょうが、少なくとも最高に面白かった。
からくりサーカス、めちゃくちゃ面白かったと思うんだけど、すっげえ評判悪いのを目にして、ファンの思い入れが強いんだなあとかお前ら封神演義や禁書目録のファンじゃなくて良かったなっていう気持ちになりました。
でも既に面白いアニメ化がされているのに「こんなクソアニメでは原作の面白さが伝わらない!」みたいなこと言うのはただただ余計なお世話だと思う。もう面白いんだから原作はもっと面白いよ!でいいのに。
ところで一期を誉めちぎった縁で触れておきますが、
けものフレンズ2はやりたいことは分かるのに表現できてないという、そういうヘタさがきっつい作品でした。
何をやりたいのか本当に分からないのがクソアニメですので、
こういう作品をクソアニメと呼ぶのはクソアニメに失礼です。
◆番外
・ヘボット
以前録画して放置していたのを、一月頃から見始めました。
簡単に言うとなんかすごいアニメです。
面白すぎて気が付いたらBOXが手元にあったという具合で、
副作用としてメイドインアビスを始めとした色々なアニメにヘボットが出没するようになりました。
パロディマンガのはずのIPポリスつづきちゃんでさえ本編を忠実に再現している始末。
http://www.yatate.net/ippolice/ip-125.html
余談ですがつづきちゃんはレイズナー編とガンダムW編が好きです。
◆4月クール
・賢者の孫
2019年は異世界転生ものが異常にあり、それぞれ面白かったけど、クソ度が高くて好きだったのが賢者の孫。
チート能力を手にした主人公が変に悩んだり疎まれたりしないのでストレスが少なく安心して笑えました。
実際の現場は修羅場かもしれんが、全体的に(原作含めて)雑なところが却って良かったと思います。
・マグメル
理不尽で笑えるギャグ短編アニメだったんですが原作と全く違うと知ったときは衝撃でした。
ここまで変えられたら原作ファンは怒って良いと思いますが面白かったのでクソでは無いと思います。
◆7月クール
・グランベルム
富野みたいな訳の分からないバトルシーンと、日常シーンに絡めた説明回を交互にやるバトルロイヤルもの。
強烈なキャラがいるのでそれだけで面白いのだが、ロボットアニメの文脈を踏まえているのでいちいち熱くて面白い。
バトルシーンのちょっとした断片的なセリフで、説明が無くても背景が察せられるところとかはうまかったと思う。
最後が結局自己犠牲で救いがあるのかないのかってところに魔法少女の呪縛を感じた。
・全体攻撃で二回攻撃のお母さん
チート持ちお母さんとゲームの世界を冒険するっていう出オチみたいな話なんだけど、
意外と出オチじゃなくてアンチラブコメとして機能しているところが素直に凄い。
お母さんがメインヒロイン扱いで、
ラブコメあるあるのスケベシーンがだいたいお母さんの担当になっており、
嬉しいはずのスケベシーンが複雑な気持ちになるなど、ラブコメのスケベって何なんだと考えさせられる。
敵が仲間のお母さんだったりして、バトルが教育論の語り合いになってるところとかも設定を活かしていて面白い。
そのへんの骨格がしっかりしてるので、雑なメタ展開とか雑なおっぱいドラゴンとかが出てきても流せる力強さがあって楽しかった。
・女子無駄
全キャラが狂っているという設定によりシチュエーションとその場の人物構成に応じてボケと突っ込みが入れ替わるという作りが面白かった。
日常ものも漫才みたいにどんどん笑いの入れ方が技巧的になってると感じる。
なのでM-1チェックして日常もの書いていけば流行の最先端に追いつけるんじゃ無いだろうか?
◆10月クール
・ハイスコアガール
冴えカノの次に挙げるならこれ。こっちもラブコメ。
一期がすごい打ち切りで終わったときはどうしようかと思ったがOVAと二期により挽回。
こっちも実質OVAまででオチてて、二期自体がエピローグみたいな内容。
ゲーム中の操作、戦法がそのままキャラの心情を表すなど、絡め方が丁寧で良かった。
90年代を生きていたなら見てくれ。
・どるふろ
ハイスコアガールの前にやってた意味の分からない5分アニメ。
公式でも名乗っているとおりの謎アニメ。全く意味が分からないので見た方が良い。
毎回凝ったスタッフロールと実写のネコチャンパートが意欲的で良い。
クソアニメの条件を概ね満たしているが、意図的に作られている点で、パロディの無いポプテピピックという感じ。
最近の中国産のアニメ、どう転んでも面白いのしかないので時代が来てる感じがする。
・この音とまれ!
最初すっげえつまんねえアニメだと思っていたんだけど、
演出がめちゃくちゃ王道でしっかりしていて安心して楽しめる作品。
基本的に異常に治安が悪い連中が出てきてイベントが起きてすぐに光落ちするというヤンキーが良い奴だった展開で無難に面白いし、
よくわからん琴の演奏を周囲の反応ですごさを示すみたいな基本的なところがちゃんとしてる。
最終戦でライバル達の成長を次々と見せた上で、それを上回る主人公というバトルしないバトルの描き方が熱くて良かった。
同期だと食戟のソーマなんかが近い感じだったので料理バトルマンガの文脈だったりするんだろうか。
・ぼく勉
2019年のクソアニメ大賞。
最終回のCパート前半まではイイカンジのスケベ学園ラブコメで、これからどうまとめるのかが楽しみだなと思っていたら突然ダイジェストで全てが解決し卒業して完結するというソードマスターヤマトも驚きの打ち切り展開で終了。
十年後ぐらいに突然三期が始まるかもしれないんだからわざわざ無理矢理完結させなくてもいいし、オリ展開するならするでちゃんとやればいいのに取って付けたような雑オチでもうびっくり。
ラブコメって落としどころが大事なんだなと心底思った。
それ以前の問題の気もするが。
ほんとに意味が分からなかったのでクソアニメで間違いないです。
クソアニメ期待株だったヴァルラヴが普通に面白かったのでぶっちぎりの優勝。
そんな感じで色々やってた創作活動は一切振り返らずに
2020年をスタートしていきましょう。
突然ですが2019年見たアニメで一番面白かったのはダントツで「冴えカノ」でした。
映画だけど。
前に「はがない」について、おれはこう書いている。
>メインヒロイン達は主人公を振り回す側に立っていたので、異性として魅力は感じても選ぶには至らなかった。
このあたりを冴えカノでは丁寧に掘り下げて、かつメインヒロイン自体は別に置くことで恋愛ものとして無理なく決着させていた。
話自体は同人作家とはなんたるか?みたいなところを問いかけつつ、
アニメの一期と二期でほぼオチてて、映画はほぼ全編がファンサービス的な内容。
メインヒロインとの決着をしっかり描いていて納得するしかない展開。
ラブコメって落としどころが大事なんだなと心底思った。
青春エピローグですよこれは。
春奈るな、沢井美空の主題歌への関わり方も100点満点。
そんな感じで2019年を振り返っていきましょう。
各クールで基本的には上から好きな順に並べました。
一般の方はこっち見た方が良いと思います。
https://best100.animefestival.jp/
◆1月クール
2018年の剣王朝の流れでクソアニメを待っていたのに、異常なほどに良作しか無いというヤバい三ヶ月でした。
実質この三ヶ月で一年は終わったと思う。
・W’z
前作のハンドシェイカーを見ていないのでWikipediaのネタバレを片手に見るハメになった。
が、それを踏まえても断然面白かった。
原作無しのバトルものなら2019年一番だと思う。
前作主人公や前作キャラがサポートに徹する形の新主人公への理想的な引き継ぎ方だとか、手をつなぐことで能力を発動するというシステムが
人の輪をつなぐように機能していくという(前作もそうだったらしいが)
仕掛けに対するアンサーがきちんと決着しているのがよかった。
あと単純にオサレ楽曲が流れて異能バトルするのが楽しい。
・バンドリ
毎話必ずライブシーンを入れるノルマを課した二期。
アニメ外の知識を前提に組み立てられているため反則気味には感じるが、
ゲームやリアルバンドのネタをこう絡めてくるのかっていう驚きがあった。
毎話なんやかんやでイイカンジにライブが入るだけでも面白いのに、
25人もいるメインキャラ+脇役がわちゃわちゃしながら5バンド分のライブを流す最終話は圧巻。
これ自然に全員が何らかのアクションをしながらライブに突入していく運びが本当にすごいんですよね。
あとライブシーンしかやらないのに実質総集編として成立している劇場版も思い切りがよかった。
おれは通常上映で地蔵でした。
・ケムリクサ
説明不要ですよね。迷わずブルーレイを購入。
・バミューダトライアングル
・えんどろ~
あんまり記憶に無いんだけどとにかく安心して楽しめた。
どっちも終わりが先にあって、それに向かって進むかどうか?みたいな見せ方が上手だったんだと思う。
丁寧に作られた作品は面白いんだよなーと思いながら熱狂的に応援するでもなく、
ランキングにもいなかったりするので平均点以上でもどっか突き抜けてないとダメなんだなあという悲しさがあったりした。
・デートアライブ
・からくりサーカス
・ジョジョ
このへんは原作をちゃんとやってくれれば間違いなく、実際、間違いなかった。
原作ファンには不満な点もあるでしょうが、少なくとも最高に面白かった。
からくりサーカス、めちゃくちゃ面白かったと思うんだけど、すっげえ評判悪いのを目にして、ファンの思い入れが強いんだなあとかお前ら封神演義や禁書目録のファンじゃなくて良かったなっていう気持ちになりました。
でも既に面白いアニメ化がされているのに「こんなクソアニメでは原作の面白さが伝わらない!」みたいなこと言うのはただただ余計なお世話だと思う。もう面白いんだから原作はもっと面白いよ!でいいのに。
ところで一期を誉めちぎった縁で触れておきますが、
けものフレンズ2はやりたいことは分かるのに表現できてないという、そういうヘタさがきっつい作品でした。
何をやりたいのか本当に分からないのがクソアニメですので、
こういう作品をクソアニメと呼ぶのはクソアニメに失礼です。
◆番外
・ヘボット
以前録画して放置していたのを、一月頃から見始めました。
簡単に言うとなんかすごいアニメです。
面白すぎて気が付いたらBOXが手元にあったという具合で、
副作用としてメイドインアビスを始めとした色々なアニメにヘボットが出没するようになりました。
パロディマンガのはずのIPポリスつづきちゃんでさえ本編を忠実に再現している始末。
http://www.yatate.net/ippolice/ip-125.html
余談ですがつづきちゃんはレイズナー編とガンダムW編が好きです。
◆4月クール
・賢者の孫
2019年は異世界転生ものが異常にあり、それぞれ面白かったけど、クソ度が高くて好きだったのが賢者の孫。
チート能力を手にした主人公が変に悩んだり疎まれたりしないのでストレスが少なく安心して笑えました。
実際の現場は修羅場かもしれんが、全体的に(原作含めて)雑なところが却って良かったと思います。
・マグメル
理不尽で笑えるギャグ短編アニメだったんですが原作と全く違うと知ったときは衝撃でした。
ここまで変えられたら原作ファンは怒って良いと思いますが面白かったのでクソでは無いと思います。
◆7月クール
・グランベルム
富野みたいな訳の分からないバトルシーンと、日常シーンに絡めた説明回を交互にやるバトルロイヤルもの。
強烈なキャラがいるのでそれだけで面白いのだが、ロボットアニメの文脈を踏まえているのでいちいち熱くて面白い。
バトルシーンのちょっとした断片的なセリフで、説明が無くても背景が察せられるところとかはうまかったと思う。
最後が結局自己犠牲で救いがあるのかないのかってところに魔法少女の呪縛を感じた。
・全体攻撃で二回攻撃のお母さん
チート持ちお母さんとゲームの世界を冒険するっていう出オチみたいな話なんだけど、
意外と出オチじゃなくてアンチラブコメとして機能しているところが素直に凄い。
お母さんがメインヒロイン扱いで、
ラブコメあるあるのスケベシーンがだいたいお母さんの担当になっており、
嬉しいはずのスケベシーンが複雑な気持ちになるなど、ラブコメのスケベって何なんだと考えさせられる。
敵が仲間のお母さんだったりして、バトルが教育論の語り合いになってるところとかも設定を活かしていて面白い。
そのへんの骨格がしっかりしてるので、雑なメタ展開とか雑なおっぱいドラゴンとかが出てきても流せる力強さがあって楽しかった。
・女子無駄
全キャラが狂っているという設定によりシチュエーションとその場の人物構成に応じてボケと突っ込みが入れ替わるという作りが面白かった。
日常ものも漫才みたいにどんどん笑いの入れ方が技巧的になってると感じる。
なのでM-1チェックして日常もの書いていけば流行の最先端に追いつけるんじゃ無いだろうか?
◆10月クール
・ハイスコアガール
冴えカノの次に挙げるならこれ。こっちもラブコメ。
一期がすごい打ち切りで終わったときはどうしようかと思ったがOVAと二期により挽回。
こっちも実質OVAまででオチてて、二期自体がエピローグみたいな内容。
ゲーム中の操作、戦法がそのままキャラの心情を表すなど、絡め方が丁寧で良かった。
90年代を生きていたなら見てくれ。
・どるふろ
ハイスコアガールの前にやってた意味の分からない5分アニメ。
公式でも名乗っているとおりの謎アニメ。全く意味が分からないので見た方が良い。
毎回凝ったスタッフロールと実写のネコチャンパートが意欲的で良い。
クソアニメの条件を概ね満たしているが、意図的に作られている点で、パロディの無いポプテピピックという感じ。
最近の中国産のアニメ、どう転んでも面白いのしかないので時代が来てる感じがする。
・この音とまれ!
最初すっげえつまんねえアニメだと思っていたんだけど、
演出がめちゃくちゃ王道でしっかりしていて安心して楽しめる作品。
基本的に異常に治安が悪い連中が出てきてイベントが起きてすぐに光落ちするというヤンキーが良い奴だった展開で無難に面白いし、
よくわからん琴の演奏を周囲の反応ですごさを示すみたいな基本的なところがちゃんとしてる。
最終戦でライバル達の成長を次々と見せた上で、それを上回る主人公というバトルしないバトルの描き方が熱くて良かった。
同期だと食戟のソーマなんかが近い感じだったので料理バトルマンガの文脈だったりするんだろうか。
・ぼく勉
2019年のクソアニメ大賞。
最終回のCパート前半まではイイカンジのスケベ学園ラブコメで、これからどうまとめるのかが楽しみだなと思っていたら突然ダイジェストで全てが解決し卒業して完結するというソードマスターヤマトも驚きの打ち切り展開で終了。
十年後ぐらいに突然三期が始まるかもしれないんだからわざわざ無理矢理完結させなくてもいいし、オリ展開するならするでちゃんとやればいいのに取って付けたような雑オチでもうびっくり。
ラブコメって落としどころが大事なんだなと心底思った。
それ以前の問題の気もするが。
ほんとに意味が分からなかったのでクソアニメで間違いないです。
クソアニメ期待株だったヴァルラヴが普通に面白かったのでぶっちぎりの優勝。
そんな感じで色々やってた創作活動は一切振り返らずに
2020年をスタートしていきましょう。
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