2018年クソアニメ優勝作品は剣王朝に決定しました。おめでとうございます。

2017冬にやってたグラマラスヒーローズが大学のサークルかなんかが作ってるのかよって内容で大変微笑ましく見ており、その延長線上で見始めた剣王朝ですが、最初から最後まで何もかも分からないという凄いアニメでした。
未熟な一般人が見ると「意味不明だな!」みたいな感想しか沸いてこないであろう剣王朝ですが、全話欠かさずちゃんと見て、公式が毎話行ってくれる解説をきちんと読んでいたぼくも同意見です。

本当に意味不明過ぎて何も書くことが無いので、印象に残っている面白かったところを書いていきます。

・春秋戦国時代を舞台としているが、明らかに時代考証を無視した世紀末みたいな鎧武者が出てくる。序盤は主人公の故郷が燃やされたりして復讐というストーリーが存在した。なお故郷はエンディング曲と共に毎週燃やされる。

・主人公が丁寧という名前なのに作画も内容も特に丁寧では無い。アクションはヘンな動きで笑いを誘う。

・剣王朝なのに序盤は椅子の脚とかで戦う。後半は剣で戦うと思わせてオーラで戦う。

・剣王朝なのに故郷を滅ぼしたライバルにとどめを刺した武器が仏像。こけしみたいな仏像を敵に刺して殺した。

・大刑剣という聖剣?みたいなのが重要アイテムで「剣に選ばれし時……」みたいな仰々しいナレーションと共に手に入れた直後に消失して二度と出てこない。

・次回予告がNEXT剣王朝というコーナーとなっており、そんなキャラじゃない主人公がノリノリで本編への突っ込みを入れる。そういうパターン自体はよく見かけるが本編が意味不明なだけに輪を掛けて異様な時間となっている。

・見ていても誰?どこ?何してるの?という具合で内容が全く分からないため、放送後に公式ツイッターがあらすじを書いてくれる。ほとんどの情報がそのあらすじで初出。主人公以外全員新登場キャラという狂った回があり公式が数ツイートに渡る長文のあらすじを展開した。

・原作小説が6部あるうちの2部までのアニメ化(と思われる)なので途中で終わるのは仕方ないが、とりあえず落ち着けようという気も無く普通に次回があるかの如く中途半端に終わる。

・最終話だけ公式ツイッターがあらすじを書いてくれないので何が起きたのか未だに分からない。

・代わりに公式ツイッターで最終話のNEXT剣王朝がアップされた。内容は主に実写版の宣伝。実写版が日本で放送される気配は無い。ただなんとなくNEXT剣王朝があるとオチがついた気持ちになる。

・そのへん全部ひっくるめて面白い

・どれだけ面白くてもグッズ類が一切無いのでお金を払うことが不能。何のために放送しているのか全く分からない。

あとは思い出すほど無限に出てくるので俺のツイッターでも辿っておいてください。

エヴァンゲリオンみたいなモチーフありきだったり、パロディオマージュネタが満載だったりで、考察することでおもしろさが深まる系の作品が巷に溢れる中、考察の余地が一切無い本作は何も考えずに楽しめる作品でした。
分かる人だけ分かるみたいな事も無く、一話から見た人も最終話から見た人も全員何も分かってないので、皆が平等に楽しめたとも言えます。
内容が本当にクソだったことも、理解できなくて当然と割り切ることができ、無心で向き合うことができた要因でしょう。
冷静に考えると何も面白くないのに何だか面白い、気が付くと30分が過ぎているという剣王朝のお時間は、エンタテインメントの本質ですらあるように思います。

いやー、クソアニメって本当にいいものですね。

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