徹底解析!アーク脳のすべて
音楽というか作詞の話になりますが、UTAUを使い始めてから自分が作詞して歌をつけた曲は公開曲で22曲、未公開2曲、CD用に14曲と全部で38曲もあるわけです。(たぶん)
CD作る時にすげー作詞に苦労した記憶があるんだが、振り返ってみるとそれまで作った詞と同じぐらいの数作ったわけで、そりゃー苦労もしますね。弁慶にしておけと。

さて、こうして数が揃ったという事は分析ができるわけです。
天才作詞家アーク先生の心の闇を暴くのだ!

ツールはKH Coderを使います。
http://khc.sourceforge.net/
小生の不徳の致す所で使い方がよく分かりませんが、フロンティア学院の方で文字起こしのメリットとしてこういう分析ができるぞ!というのを示したいな~とか思ってるので、その実験台としてこの日記があるというわけです。
バリバリ古語の歌詞とか全部ひらがなの歌詞とかあるけど大丈夫なんですかね。

と、その前に、大前提として普段おれが作詞で心がけている点をお話ししておきましょう。
おれは基本的にひとつの作品中で同じ単語はテーマとなるもの以外重ねて使わないように心がけています。
たとえば『星を継ぐもの』なんかは上記のKH Coderに突っ込んでも全部の抽出語が1というなかなかアツい結果を返してくれます。
とはいえついつい被っちゃう事もあるわけで、それが味だったりもするのですが、一曲で同じ単語はそうそう使わねーぞ!という自負もあり、一曲3~4回も登場するような単語は最早テーマ単語と言っても良いでしょう(だいたいサビが3~4回という理由もある)
つまり、全歌詞を解析した時に5回以上登場する単語は、確実にテーマ単語となっているか、楽曲を越えて利用されており、それが10回20回となれば、かなりの頻度で多用している特徴語と言ってよいでしょう。
ちなみに「テトテトキャンディーキャンドルナイト」は7回登場します。

それでは早速KH Coderに突っ込んだ結果を見てみましょう。抽出語リストを出してみます。
とりあえず「ない(無い)」が圧倒的に多いようです。このへんはaiで韻を踏みたがるので割と意図的ですね。無視します。

名詞を見ると「夢」「空」「道」「声」「言葉」「心」「世界」「未来」なんかが15回以上出てるようです。(出現数順)
「言葉」「道」あたりが来るんだろうなーとは思ってましたが、意外と夢見がちで声も発しているようです。あと「世界」をそんなに意識してたのは驚きだった。『エコーズ』のシリーズは意図的に「世界」を主題にしていますが、『グラデュエイター』や『トンボエダシャク』でもテーマ単語になっていて、その他の曲でも比較的安定して登場するのでなんかそういう意識があるんだなーと思いました。
そういやいつも「世界観を描きたい」みたいな事言ってますね。

動詞では圧倒的に「知る」が多いようでした。『スタートライン』の「知らせる」に始まりだいたい二曲に一曲は知ったり知らなかったりしています。ちなみに公開曲の中では『コピーキャット』が最も知りたがっているようでした。これは意図的。
「よくわかるイモムシ」の『コムラサキ』が「知りたい」「知らない」のに、その次の(自分の)曲である『ルリタテハ』が「知ってる」という流れは偶然だけど面白いなと思った。

あとは「ずっと」「きっと」「もっと」「そっと」の韻踏みシリーズ。『ずっと、ずっと』が主犯ではあるが、他の曲でもすげー多用してる自覚はある。「ねえ」はメロディの穴埋めに使ってる印象。「今」「もう」「まだ」の時間系も多いみたい。これは自覚無かった。一曲中でめっちゃ何回も使ってる!さっきの自負はなんだったんだ。
いつも使ってる気がしていた「季節」は意外と使われてなかった。

といった感じで大体単語の傾向は分かったものの、それがどういうつながり方をしているのか?というのを示したのが右上の方にある画像の図。
おれの歌詞、単語が途切れ途切れだったり支離滅裂なのに意外と関連性が分かる。

ぱっと目立つのは「見える」で、これは場所なり世界なりを認識して理解する(言葉にする)、というつながりに解釈できる。上記の世界観を描きたい話を良い感じで有言実行してますね。
対比しておきたいのは「見る」もので、見えると見るの違いは主体性の差。見えているのは世界だけども見ているのは「夢」であり「いつか」「続く」もの。夢みたいな青くせーワードと世界みたいな現実とをつなぐ言葉が「忘れる」という点も味わい深い。それが花に繋がっているのは栄枯盛衰みたいな感じで、なんだか平家物語の話をしたくなっちゃいますね。

「風」や「空」が「踊る」を通じて「時間」に繋がっているけど、確かに風景描写をする時は時間經過を意識する事が多い。「踊る」は『新世紀シーラカンス』『ツキヨタケ』由来だが、言われてみればこれも時の流れを示すワードとして使っていておもしろい。

最後にちょっと注目したいのは「さよなら」で、これは使った曲全てで意図的に「さようなら」にしていないんだけど、そういう裏事情はさておき、ちゃんと前向きなワードに繋がってるのがすごい。実際おれの曲における「さよなら」は基本的に転進であり、敗北を意味しない。別れは新たな始まりであり、未来に繋がっている。悲しいだけの失恋ソングだったら『冬虫夏草』のような曲にはならないのだ。
そういったメッセージが皆さんに伝わっているかどうかはともかく、機械にはちゃんと解析してもらえているというのは嬉しいことだ。

というわけでまとめると、結構毎回あらすじとか考えたり原作持って来たりして全然違う話を書いていたつもりではあるんだけど、フタを開ければ日頃言ってるような創作スタンスがちゃんと反映されている事が証明されてしまい、この一貫性は我ながら賞賛に値すると思うが、同時にどの楽曲も似たようなメッセージ性という、既に全曲同じコード進行なのに歌詞まで同じなんてどうすんのよ状態にもなっているので、今後はこの解析結果をカンペとしてハンコ詞の作成に勤しみたいと思います、
それよりこれを元に歌詞を自動作成できるようにして作詞の手間を省くのがよさそうだ!
みなさんも是非アーク先生っぽい曲とか歌詞を作っておれを喜ばせてください。

そんなアーク先生の曲はこちらで聞く事ができます!
http://www.nicovideo.jp/mylist/15552968

ニコニコ動画が見られなくてニコニコ出来ない方のためにYoutube版もあります!
https://www.youtube.com/playlist?list=PL5aiwohya9rUW0Y7VrJPacbsbkLyEftW4

それでは引き続きモータースポーツ日記をお楽しみ下さい。

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