フロンティア病院 完

A-9先生の次回作にご期待ください
みなさんこんにちは

今年からFANBOXに住居を移しました。ゲーム作ったりしてるので見てください。
https://arkfinn.fanbox.cc/

生存確認はツイッターでお願いします。
https://twitter.com/ark_finn

去年は偉そうにアニメをランキングしてしまいましたが、
楽しいアニメ様に順位を付けるなんてとんでもないので適当に感想を書きます。

★総合部門
・無職転生
原作思い入れ100%ですが3~4クール目に向けて家族を思われるシーンが大幅追加されたのがとても良かったですね。絶対続くので多くは語りません。

・メガトン級ムサシ
まさかの今年ロボットアニメでナンバーワンです。あっ順位付けちゃいました。
実質ガンダムAGEのリベンジ作品で、全てを暴力で解決するフリット・アスノが優しさに目覚めていく物語。
意外とエグい設定に群像劇、明かされる伏線と加熱しまくる展開で、ガンダムの頃とは社長の脚本力が桁違い。継続は力だと実感しました。
特に終盤、ロボットアニメ定番の「動け!!!」から主題歌のカラオケが流れるシーンがただ激アツ演出なだけでなく、曲調が変わるところで敵視点になるなど展開がカット割とシンクロしてて最高に良かったです。
二期も期待しています。

・キングスレイド 意志を継ぐものたち
おもしろいクソアニメ!とか去年言ってましたが2クール目から変貌しました。
バラバラに行動していた二人の主人公がそれぞれ同じ場所に立ち寄るなどサブキャラを通じて互いに成長する演出が綺麗で、ラスボス戦の最後の最後で合流する流れが最高。
特定の回のみOPが少し変わるなど仕掛けも面白くて、通してみれば終始丁寧すぎるほど丁寧にRPGを描いている作品でした。
ソシャゲもので唯一原作と関係なく面白い作品という評価をしている。
なおブルーレイ欲しいのに販売中止、悲しい。

・カノジョも彼女
主人公が誠実に二股をかけるというラブコメ。
出オチにもかかわらずオチ続けるというボーボボ以来のパワープレイで、主人公が誠実すぎる(ゆえに二人の女性への愛情を否定できない)という一点で全部面白くしているのが良かった。
今年一番面白かったと思います。

・ガールガンレディ
これは絶対笑えるやつでしょって思ったら案外マジメなデスゲームものでSF。
最初はウジウジして戦わない主人公とプラモ作成中に始まる謎のダンスでどないやねんって感じしかしないが、中盤から覚悟を決める主人公や、ロングバレルの北本、形見の武器でやりかえす展開など、熱くて楽しい。
これ見たら当然買うでしょってプラモデル全部買って壮大に積み上げてる。

・ゴジラSP
怪獣映画をアニメでやるとどう表現できるか、という内容でガッツリSFしててめちゃくちゃおもしろい、今年最ホーガンアニメでした。
後半ゴジラがどうでもよくなっていったのは映画の方のアニゴジと同じ感じではあったけど、どっちも好きなのでオッケーです。
BiSHとポルカドットスティングレイの主題歌もサブカル感あって良かったと思います。
特撮から特撮という枷を外すと哲学だったりSFだったり色々な方向に振り切れますね。

・不滅のあなたへ
死んだ人間に変身できる主人公という設定から、メインキャラの死が約束されているので旅と人間ドラマが主軸なのにデスゲームの趣がある。
グーグー編が抜群に良かった。徐々に知性を獲得する主人公が最初に友人として認識した人物がグーグーで、戦闘能力もあるので主人公と共闘して意外と生き残る。
でも色々あって、なぜか主人公が彼に変身できてしまうことで死を描くというギミックの使い方が綺麗だった。
強キャラなのでその後も戦いで変身しがちで、そのたびに複雑な気持ちになるのもいい。
二期も期待しています。

・ビルディバイド -#000000(コードブラック)-
初見でウィクロスじゃん!とか思いつつ、カードゲームものでルール説明がちゃんとしてて丁寧だなって思ってたらガッツリ伏線だったりしておもしろ!ってなった作品。
ホビーアニメにありがちなホビーに支配されてる世界観をちゃんと説明する世界設定があったり、もう既に面白いのに最終回の展開と二期の予告で一番びっくりした。
二期も期待しています。

・PUI PUI モルカー
PUI PUI

★ベストエピソード部門
・シャーマンキング 恐山ルヴォワール編
当時この変な歌の何が良いんだと思っていたのはともかく、そのファンクリエイトの歌のために物語が作られてると言って良いほどの破格の扱いにびっくりした。
ただ特別EDってだけじゃなく普通に本編にシンクロして使われてるんですよね。
そもそも1クール目、2クール目とボカロっぽい曲を使って、やるぞ!やるぞ!と予告してからのやったぞ!という感じで、このためのアニメ化ですらある。
そして当然のように(劇中日程に合わせて)公式から供給されるフル版、こういうところです。
https://www.youtube.com/watch?v=nULbBUi3rYI

・15周年コードギアス 13話 シャーリーと銃口
15周年記念の再放送で、そもそも原作との違いはOPとEDのみ。
この回は原作では2クール目になりオープニングが勢い任せな曲に変わっていた(嫌いではない)が、今回は1クール目ラストということでFLOWの曲が続投。
元のOPのCOLORSが好きすぎるせいもあって闇落ちCOLORSみたいな新OPは微妙だったんだけど、本編が段々闇落ちするので、ようやく展開にあってきて続投が大正解。
7話ぐらいまではCOLORS版を見て後半は新OP版で見るのが贅沢な気がします。
で、今回だけ特殊ED扱いで旧EDが使われてる。
結論13話に限ればOPが変わっただけだが、これで13話が完成した感があった。

・最果てのパラディン 第五話 意志の兜
簡単に言うと異世界転生してナシェルになった主人公がアンデッドになったベルドとウォートとニースに育てられるロードス島伝説です。
で、魔神王と戦うのが第五話なんだけどそもそも相手は神だし、魔神王を倒すと育ての親の皆さんが死んじゃうのでどうすんの?という中で、最初で最後のパーティバトルを展開して結果勝利するという話。
露骨なロードス島伝説が最高すぎてここがピークでした。

★異世界チート部門
・俺だけ入れる隠しダンジョン~こっそり鍛えて世界最強~
終始バカのアニメで最高でした。
具体的には主人公の一人称が「僕」なのにタイトルが「俺」になってるのは、隠しダンジョンに入るための呪文がタイトルの文章だから!というところなど、計算されたバカの作品です。
バカ!チート!スケベ!でだいたい全てが解決する。
実は異世界転移・転生ものではないのも高ポイント。

・月が導く異世界道中
うっせぇわの作曲者が主題歌、異世界もののOPはこれぐらいパワーがあると元気でいい。
エンディングで水戸黄門が流れたりするので、これもバカな感じかと思ったら意外とちゃんとしていて、失敗して乗り越える展開は無職転生を思わせる本格派。
二期も期待しています。

・現実主義勇者の王国再建記
異世界道中と同時期にやってて、君主論とか出てくるから本格派なのかと思ったら、期待通りだったのはむしろこっちだった。
完全に百錬覇王の再来で、現代知識チートマニュアルから持ってきたみたいなとってつけた知識や、君主論を軸に置きながらだいたい孫子で解決する僕たちが大好きな奴です。
二期も期待しています。

★ホモ部門
LGBT的に昨今ホモホモ言うと怒られそうですよね。知らんけど。

・天官賜福
ヴィジュアルプリズンも良かったんだけど、シドが主題歌で濃厚ホモですよ。本物にはかないませんね。
魔導祖師も三期待ってます!

・SK∞
大河内一楼脚本好きですよね。

★惜しかった部門
・vivy
ロボットである主人公がロボットにより滅ぼされる未来を改変するために戦う話。
主人公を未来ロボットがサポートしてチートするものの、時代が追い付くと共に相対的に弱体化していくところや、歴史イベントに関わることで感情らしきものが芽生えるところに面白みがある。
シナリオの主軸としてはどろろに近い。
で、ロートル化した主人公が博物館に飾られて初めて感情を表現(作曲)する、その曲がエンディングに使われてたインスト曲で歌がついた!!までは最高だったんだけど、その後がはいはいテンプレ!って感じでまとまりがなくて惜しかったです。

・ラブライブ
ライブと唐可可だけ見てください。
あとはダメな方のスポ根ラブライブです。

★主題歌部門
・逆転世界ノ電池少女
展開に合わせてシルエット解禁したりキャラが増えるタイプのOPとEDみんな好きですよね!

・古見さんは、コミュ症です。
わけのわからん美麗映像が目に焼き付いてて曲が全然記憶に無いです。

・かげきしょうじょ!
同じ曲でキャラ毎に歌詞が違うエンディングで基本男役女役のペアなのに一人だけソロで歌ってる回が内容共に良かったです。

・異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω
エビバディエッビバディ(ポゥ!)

・白い砂のアクアトープ
kemuのやばいドラム(いつもの)
内容も主人公が居場所を失って見付ける話で悪くは無かったです。

・先輩がうざい後輩の話
レッツゴー社会人!元気が出るOP、話はクソ。

・ジャヒー様はくじけない!
座右の銘は臥薪嘗胆です。

あとテスラノートとかシキザクラとかおもしろいやつ最後の方見られてないんですよね。
アニメ見過ぎてダメな人間になったので来年は控えめにしたいと思います。
あっ手遅れ
みなさんこんにちは
今年放送されて面白かったアニメをアークランキングにしてみました。
なんとカウントアップ方式です。サビから見せるぜ!
でもシリーズものとかは録画してまだ見てなかったりします。


★一位 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

これは一般的にも異論無いんじゃないでしょうか。
ラ!って優勝を目指して厳しい特訓とか己を犠牲に……みたいなスポ根的なところがある。
が、今回は方向性が違って、全員がソロ活動で、それぞれの個性が輝けるように舞台を用意するという話で、輝くって何だ?で、ファンとの関係にスポットが当てられたのが良かった。
最初はOPで水没するビッグサイトや見たことある背景で笑いまくっていたが、おそらく原作ソシャゲでキャラ差別化のために適当に付けられた設定をシナリオのパワーで裏付けていくところですげーなと思い、主人公をマネージャポジションに置くことで、そのままファン代表として機能させているところでアイドル文学だ!と大喜びした。
アイドル文学はファンとの対話があってこそなんですよ。
そんでどうせ最終話で主人公が加入して音楽少女完成か、全員ソロメドレーでファンサービスなんでしょって予想で、それでも充分だったが、実際は最終話でもちゃんとドラマをやって解決。満点。


★二位 ID:INVADED イド:インヴェイデッド

近未来装置を利用して犯罪捜査をする謎解き寄りのサイコパスといったアニメ。
最初の四話ぐらいがクソつまんなくてどうしようもなかったんだけど、後半の伏線回収がとにかく楽しい。具体的にどうこう書くと全部ネタバレになるので一気に見るのが良いと思います。
ドラマって言うより仕組みで楽しませる感じで好きでした。


★三位 ダーウィンズゲーム

今年のデスゲーム兼クソアニメ枠。なんなんだよこのふざけたゲームは!
異能力バトルながら、偶然車に轢かれる敵やクソダサアーマー子安などクソアニメ要素も豊富で、キンスレ始めなかったら(後述)今年のクソアニメ枠では優勝争い。
結果、なんだかわからんけど楽しかったというのが正直な感想。
続き物なので俺たちの戦いはこれからだ!で終わったのが仕方ないが残念なところ。


★四位 LISTENERS

今年のロボットアニメ枠。実質というかほぼエウレカセブンです。
カゲプロの人が曲やってるのにクセが強すぎるせいかあんまり話題になってませんでした。
知らん人が次々出てくるOP(各話のサブキャラなので段々分かる)や、各話の振り返りになっている毎回違うED、本編では役立たずの主人公が最後にメンバー入りして音楽少女完成などやりたいことをキッチリ本気でやりきっていて面白い。
やりたいことをただ詰め込むんじゃ無くて丁寧に見せてたっていうのが大事だと思う。


★五位 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

ギャルと恐竜の後だったのでクソアニメ確定かと思いきや、完成度だけで言えばラ!の次ぐらいに完成されていた。
なろう系ではベタなジャンルで、悪役として死ぬ運命を回避するため攻略対象のキャラと友好度を深めていく話。
という設定は序盤数話で解消され、主人公が皆に慕われる善良な人間となったところで満を持して本来の主人公が登場するが、やっぱりすぐに仲良くなってしまい、破滅フラグとは?と、破滅の予感を残しながらほのぼの日常(農業とか)を送るというバランスが楽しい作品。
それでも最後は破滅イベントが発生し、所々で出ていた謎をしっかり解決して完璧な構成で美しく完結。
そして二期決定。
いやなんで二期やるんですかっていうか、告知的に最初から分割2クール確定っぽいのになんで1クールでここまでまとめちゃったのってぐらいに良かった。


★六位 アラド:逆転の輪

クソアニメ枠。制作陣が「原作ファンを楽しませたい」という方向性で作っている。それ自体はターゲットの絞り込みなので否定はしない。
突然2シーズン目から始まる、知らん人が当然のように次々出てくる、設定がまったく分からん、急にロボットアニメになる、過去に飛ばされる話なので現代パートと過去パートの同時進行と思いきや現代パートはまったくいらない、最後はハッピーエンドと思わせて現代に帰ると世界が滅びていて続く、などなど、原作がそうなのかもしれないがファンは楽しめたのか?
楽しんでいたのはゲラゲラ笑って見ていた俺だけじゃないのか?


★七位 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Rhyme Anima

音楽アニメ枠。戦いが全てラップバトルになった世界なので普通ナイフや拳銃、爆弾を出すようなシーンが全部マイクを構えるというアクションになっているのが素晴らしかった。
そういう異常な世界観を受け入れさせるために序盤に極端なバカ展開をやって、慣れた頃に普通にラップバトルが始まると後は熱い展開という作りの巧みさがあった。
逆に言うと序盤のトンチキを期待しすぎたせいで後半が真っ当すぎた点もある。
二話の強盗のラップとか良かったし、全体通して強盗発生率の高さとか治安がヤバいと思います。


★八位 ラピスリライツ

音楽アニメ枠。最後までキャラが分からなかった。
LOST SONGを思い出すトンチキアニメで、時々まともになる。
主人公達がなかなかユニットを結成しないうちに他ユニットの変なエピソードがどんどん入ってくる構成で変化球ではあるが大変わかりづらい。
おそらく制作陣も自覚はしていて、CMで毎週しつこいぐらいにキャラ紹介が入るので安心。
一方で音楽アニメの定番みたいになってる最終話の全ユニットメドレーはちゃんと消化し、最後に主人公達が歌ってCMで聞いたあの曲だ!とリアルタイム視聴勢大喜びの展開。
お金がかかってそうなプロジェクトなのでうまくいってほしいと思います。


★九位 異種族レビュアーズ

エッチなアニメです。


★十位 はてな☆イリュージョン

良かったかどうかと言えばあまり良くはなかったんですが、深夜アニメでToLOVEるの人でラブコメなのに特にスケベでもなく硬派な作りのアニメでした。
今年の状況下もあり作画がどんどん崩れた結果再放送の連発で最終話の放送が延期となり、しばらくして放送された最終話が逆にめちゃくちゃ気合いの入った作画になるという終わりよければ全て良し方式でなんか良いアニメだったような気がします。
OP曲がめちゃくちゃ良いので充分でしょう。
ところでOP曲の人は100万太郎のEDも担当してますが、主人公達が吹雪で倒れてしまい、どうなる!?という回のEDで雪で楽しく遊ぶMVを流されるという辱めを受けてました。


あとは適当に面白かった順に感想です。

・波よ聞いてくれ
興味無かったのに喋りのパワーで最後まで見続けちゃった。

・ピーター・グリルと賢者の時間
エッチなアニメです。

・魔王学院の不適合者
最強主人公の家族愛を描いた傑作。続編待ち。

・インフィニット・デンドログラム
ヘボットの人の声いいですよね。アラドと良い勝負の笑えるクソアニメでした。

・いわかける! - Sport Climbing Girls -
これも興味なかったけど描写が丁寧でちゃんとスポーツアニメしてたので楽しく最後まで見られた。

・100万の命の上に俺は立っている
通称100万太郎。根本的には面白いのに突然いらすとやになったり別のアニメが始まったり終始スベり続けたクソアニメ。

・BanG Dream! 3rd Season
実質RASの話だったので2ndの最終回の熱量は越えなかったなあという率直な感想。

・球詠
作画が面白くて笑ってたらマジメに野球し始めてつい見てしまった。


番外編
・キングスレイド 意志を継ぐものたち
まだ放送中なのでちゃんと評価はできないんだけど、暫定で上のランキングだと二位ぐらい。
今時王道のファンタジーをやるというのがすでにチャレンジングで、アラドのようなファン向けでは無く、新規層のためにがんばって作っているのが伝わる内容。
そのために橋田壽賀子ばりの説明セリフが随所で繰り返され、アンデッドの概念すら丁寧に説明するので超くどい。
と思えば主人公の冒険話とダークエルフによる国家規模の話を交互に進めたり、妙なところに伏線があって回収時に驚いたりとテクニカルな部分もある。
CMもキンスレばっかりでバリエーションがやたら多く、本編のクソ改変みたいなのまである。
ハッキリ言ってダメなアニメなんだけど、とにかく楽しませようとする努力が見られ、それが成功したり失敗している様がすごく面白い。
おれがクソアニメを好む理由に、作り手の本気が見える(そして空回りしている)という点があって、そういうとこに魅力を感じてしまうところがある。
ちなみに2クール目はOPが進化して完全にバリってて普通に面白そうになってるので万が一大化けする可能性があるので、皆さんも呪術廻戦なんて見てないでキンスレ始めよう。
あとゲームのキンスレはあんまり興味ないです。


それでは良いお年を。
あけましておめでとうございます。

突然ですが2019年見たアニメで一番面白かったのはダントツで「冴えカノ」でした。
映画だけど。
前に「はがない」について、おれはこう書いている。
>メインヒロイン達は主人公を振り回す側に立っていたので、異性として魅力は感じても選ぶには至らなかった。
このあたりを冴えカノでは丁寧に掘り下げて、かつメインヒロイン自体は別に置くことで恋愛ものとして無理なく決着させていた。
話自体は同人作家とはなんたるか?みたいなところを問いかけつつ、
アニメの一期と二期でほぼオチてて、映画はほぼ全編がファンサービス的な内容。
メインヒロインとの決着をしっかり描いていて納得するしかない展開。
ラブコメって落としどころが大事なんだなと心底思った。
青春エピローグですよこれは。
春奈るな、沢井美空の主題歌への関わり方も100点満点。

そんな感じで2019年を振り返っていきましょう。
各クールで基本的には上から好きな順に並べました。

一般の方はこっち見た方が良いと思います。
https://best100.animefestival.jp/

◆1月クール
2018年の剣王朝の流れでクソアニメを待っていたのに、異常なほどに良作しか無いというヤバい三ヶ月でした。
実質この三ヶ月で一年は終わったと思う。

・W’z
前作のハンドシェイカーを見ていないのでWikipediaのネタバレを片手に見るハメになった。
が、それを踏まえても断然面白かった。
原作無しのバトルものなら2019年一番だと思う。
前作主人公や前作キャラがサポートに徹する形の新主人公への理想的な引き継ぎ方だとか、手をつなぐことで能力を発動するというシステムが
人の輪をつなぐように機能していくという(前作もそうだったらしいが)
仕掛けに対するアンサーがきちんと決着しているのがよかった。
あと単純にオサレ楽曲が流れて異能バトルするのが楽しい。

・バンドリ
毎話必ずライブシーンを入れるノルマを課した二期。
アニメ外の知識を前提に組み立てられているため反則気味には感じるが、
ゲームやリアルバンドのネタをこう絡めてくるのかっていう驚きがあった。
毎話なんやかんやでイイカンジにライブが入るだけでも面白いのに、
25人もいるメインキャラ+脇役がわちゃわちゃしながら5バンド分のライブを流す最終話は圧巻。
これ自然に全員が何らかのアクションをしながらライブに突入していく運びが本当にすごいんですよね。
あとライブシーンしかやらないのに実質総集編として成立している劇場版も思い切りがよかった。
おれは通常上映で地蔵でした。

・ケムリクサ
説明不要ですよね。迷わずブルーレイを購入。

・バミューダトライアングル
・えんどろ~
あんまり記憶に無いんだけどとにかく安心して楽しめた。
どっちも終わりが先にあって、それに向かって進むかどうか?みたいな見せ方が上手だったんだと思う。
丁寧に作られた作品は面白いんだよなーと思いながら熱狂的に応援するでもなく、
ランキングにもいなかったりするので平均点以上でもどっか突き抜けてないとダメなんだなあという悲しさがあったりした。

・デートアライブ
・からくりサーカス
・ジョジョ
このへんは原作をちゃんとやってくれれば間違いなく、実際、間違いなかった。
原作ファンには不満な点もあるでしょうが、少なくとも最高に面白かった。
からくりサーカス、めちゃくちゃ面白かったと思うんだけど、すっげえ評判悪いのを目にして、ファンの思い入れが強いんだなあとかお前ら封神演義や禁書目録のファンじゃなくて良かったなっていう気持ちになりました。
でも既に面白いアニメ化がされているのに「こんなクソアニメでは原作の面白さが伝わらない!」みたいなこと言うのはただただ余計なお世話だと思う。もう面白いんだから原作はもっと面白いよ!でいいのに。


ところで一期を誉めちぎった縁で触れておきますが、
けものフレンズ2はやりたいことは分かるのに表現できてないという、そういうヘタさがきっつい作品でした。
何をやりたいのか本当に分からないのがクソアニメですので、
こういう作品をクソアニメと呼ぶのはクソアニメに失礼です。

◆番外
・ヘボット
以前録画して放置していたのを、一月頃から見始めました。
簡単に言うとなんかすごいアニメです。
面白すぎて気が付いたらBOXが手元にあったという具合で、
副作用としてメイドインアビスを始めとした色々なアニメにヘボットが出没するようになりました。
パロディマンガのはずのIPポリスつづきちゃんでさえ本編を忠実に再現している始末。
http://www.yatate.net/ippolice/ip-125.html
余談ですがつづきちゃんはレイズナー編とガンダムW編が好きです。

◆4月クール
・賢者の孫
2019年は異世界転生ものが異常にあり、それぞれ面白かったけど、クソ度が高くて好きだったのが賢者の孫。
チート能力を手にした主人公が変に悩んだり疎まれたりしないのでストレスが少なく安心して笑えました。
実際の現場は修羅場かもしれんが、全体的に(原作含めて)雑なところが却って良かったと思います。

・マグメル
理不尽で笑えるギャグ短編アニメだったんですが原作と全く違うと知ったときは衝撃でした。
ここまで変えられたら原作ファンは怒って良いと思いますが面白かったのでクソでは無いと思います。

◆7月クール
・グランベルム
富野みたいな訳の分からないバトルシーンと、日常シーンに絡めた説明回を交互にやるバトルロイヤルもの。
強烈なキャラがいるのでそれだけで面白いのだが、ロボットアニメの文脈を踏まえているのでいちいち熱くて面白い。
バトルシーンのちょっとした断片的なセリフで、説明が無くても背景が察せられるところとかはうまかったと思う。
最後が結局自己犠牲で救いがあるのかないのかってところに魔法少女の呪縛を感じた。

・全体攻撃で二回攻撃のお母さん
チート持ちお母さんとゲームの世界を冒険するっていう出オチみたいな話なんだけど、
意外と出オチじゃなくてアンチラブコメとして機能しているところが素直に凄い。
お母さんがメインヒロイン扱いで、
ラブコメあるあるのスケベシーンがだいたいお母さんの担当になっており、
嬉しいはずのスケベシーンが複雑な気持ちになるなど、ラブコメのスケベって何なんだと考えさせられる。
敵が仲間のお母さんだったりして、バトルが教育論の語り合いになってるところとかも設定を活かしていて面白い。
そのへんの骨格がしっかりしてるので、雑なメタ展開とか雑なおっぱいドラゴンとかが出てきても流せる力強さがあって楽しかった。

・女子無駄
全キャラが狂っているという設定によりシチュエーションとその場の人物構成に応じてボケと突っ込みが入れ替わるという作りが面白かった。
日常ものも漫才みたいにどんどん笑いの入れ方が技巧的になってると感じる。
なのでM-1チェックして日常もの書いていけば流行の最先端に追いつけるんじゃ無いだろうか?

◆10月クール
・ハイスコアガール
冴えカノの次に挙げるならこれ。こっちもラブコメ。
一期がすごい打ち切りで終わったときはどうしようかと思ったがOVAと二期により挽回。
こっちも実質OVAまででオチてて、二期自体がエピローグみたいな内容。
ゲーム中の操作、戦法がそのままキャラの心情を表すなど、絡め方が丁寧で良かった。
90年代を生きていたなら見てくれ。

・どるふろ
ハイスコアガールの前にやってた意味の分からない5分アニメ。
公式でも名乗っているとおりの謎アニメ。全く意味が分からないので見た方が良い。
毎回凝ったスタッフロールと実写のネコチャンパートが意欲的で良い。
クソアニメの条件を概ね満たしているが、意図的に作られている点で、パロディの無いポプテピピックという感じ。
最近の中国産のアニメ、どう転んでも面白いのしかないので時代が来てる感じがする。

・この音とまれ!
最初すっげえつまんねえアニメだと思っていたんだけど、
演出がめちゃくちゃ王道でしっかりしていて安心して楽しめる作品。
基本的に異常に治安が悪い連中が出てきてイベントが起きてすぐに光落ちするというヤンキーが良い奴だった展開で無難に面白いし、
よくわからん琴の演奏を周囲の反応ですごさを示すみたいな基本的なところがちゃんとしてる。
最終戦でライバル達の成長を次々と見せた上で、それを上回る主人公というバトルしないバトルの描き方が熱くて良かった。
同期だと食戟のソーマなんかが近い感じだったので料理バトルマンガの文脈だったりするんだろうか。

・ぼく勉
2019年のクソアニメ大賞。
最終回のCパート前半まではイイカンジのスケベ学園ラブコメで、これからどうまとめるのかが楽しみだなと思っていたら突然ダイジェストで全てが解決し卒業して完結するというソードマスターヤマトも驚きの打ち切り展開で終了。
十年後ぐらいに突然三期が始まるかもしれないんだからわざわざ無理矢理完結させなくてもいいし、オリ展開するならするでちゃんとやればいいのに取って付けたような雑オチでもうびっくり。
ラブコメって落としどころが大事なんだなと心底思った。
それ以前の問題の気もするが。
ほんとに意味が分からなかったのでクソアニメで間違いないです。
クソアニメ期待株だったヴァルラヴが普通に面白かったのでぶっちぎりの優勝。


そんな感じで色々やってた創作活動は一切振り返らずに
2020年をスタートしていきましょう。

海亀反省会

2019年8月31日 日常
おはようございます。今クールは断然グランベルムがおもしろいと思います。
そういうことです。

さて、最近パンタポルタさんで開催されてた800字ホラー小説大会に参加してました。
https://www.phantaporta.com/2019/08/villadiodati3.html
何年経ってもエターナル坊やの私ですがなんか800字ぐらいなら飽きないのか割と書けるので何かと参加しがちです。結果には触れないであげてください。

個人的に、ホラーは笑いと一緒で発見に面白さがあると思います。
普段はスルーしてるけど、よくよく考えると、
タケモトピアノのおっさんは何やっとんねんとか、
道路標識の人間のポーズ怖くね?みたいな発見。
グロい描写とか、いきなり耳元で声がするとか、そういう生理的なのとかビックリ的な怖さもあるんだけど、身近にありそうな題材を発見したいなあということで、
「自撮り」と「衣裳ケース」をテーマにしてみた。
あと、公式の一位の人へのコメントにあるとおり、分からない・説明できないことがやっぱり怖いと思って、そういう内容にしました。

https://www.phantaporta.com/2019/08/diodati15.html
自撮りの方は呪いのビデオですよね。結局は定番に走っている苦しさ。

https://www.phantaporta.com/2019/08/diodati13.html
問題は衣裳ケースの方で、わかりにくさを詰め込みすぎてウミガメのスープみたくなってしまったようで、人気メニューはナポリタン。
周囲どころか公式にも何これ?的なコメントを頂いたので、
反省会を兼ねて自作品を詳細に説明するという罰ゲームを行います。

『黒い衣裳ケース解説』
まず語り手=主人公の形式ですね。なので地の文には主人公の主観が入ります。
この人の家には「いくつもの衣裳ケースがあり」、
「衣類」や「趣味のコレクション」を収納しています。
そこで謎の黒い衣裳ケースが出てくるんですけど、
「使えるものなら使いたい」ってことは、主人公は衣類か趣味のコレクションかをもっと収納したいって思ってるわけです。
しかも「家が手狭になった」ということで、衣裳ケース、つまり衣類だかコレクションだかがどんどん増えてると考えられます。
ここに関しては改めて読むとわかりづらいですね。
で、謎のケースをなんとかしようってことになるわけですけど、
「想像していたよりもずっと軽い」というのは、普段の衣裳ケースの重さと比べてるので、衣類だかコレクションだかの重さということになり、
オチの「想像した通りの重さ」につながります。
じゃあ衣類だかコレクションだかって何なんだよっていうと、
主人公は黒い衣裳ケースに対して「見てはいけないもの」が入っていると考えているので、まあそういう類のものを自分の衣裳ケースにも入れてるんでしょう。
そのへんに散らかしておくと友人も呼べないので、ちゃんと片付けてるんですね。

それで友人が来るんだけど「嫌な感じがする」割に謎のケースからは「霊的なものは感じない」と言ったり、急に帰ろうとしたりするのを見て
「私は気が付いて」しまいます。
ここはナポリタンのにおいがするのを我慢して、
友人は謎のケース以外のものに言及していたことに気付いたとか、
謎のケースがまだ使えることと、その使い道に気付いたとか、
何かそんな感じでイイカンジに解釈してもらえるといいんじゃないでしょうか。

それでまあ多分、友人はコレクションの一部にでもなったんでしょう。
もしくは友人は無事帰ったのかもしれないけど、別の人が犠牲になったとかで、
とにかく想像通りの重さになったわけです。おわり。

ところで「いなくなった母」が残したケースを
主人公がなぜ「捨てようとしていた」と判断したのか。
目をそらしたかった「母の記憶」とは何なのか、
というか母はなんでいなくなったの?とか。
そもそも他の衣裳ケースにアカン物が入ってるのに謎のケースからアカン物が出てきたらアウト待ったなしなのに、なんでわざわざ友人呼んだんじゃとか、
謎のケースは本当に謎だったの?とか。
そういうあたりまで踏み込んでいただけると、読書感想文もバッチリです。

まとめると、黒い衣裳ケース自体は何も怖くないけど……という話になりますが、
詳しくは分からない方が怖いので、どんな真相か、明日まで考えといてください。

結局のところ、ネタ的にはこれと同じです。
https://twitter.com/ark_finn/status/1015465271023185921
こんなのばっかり書いてる人って怖いですねっていうオチ。

アニメ見ながら日記書いてたらもう朝になってるのもすごく怖いよ。
今年はクソアニメを積極的に嗜んだ結果、いくつかの学びがありました。
・前回の話との繋がりが分からない。
・回想シーンが多い。回想シーンの中で更に回想することも。結果時系列が破綻。
・知らないキャラがどんどん出てくる。しかも結構死ぬ。知らん人に死なれても。
・説明が無い。あっても特殊用語だらけで理解できない。
・気が付くとなぜか問題が解決している。主人公が関わってないこともある。
・突然主人公が覚醒して全部解決する。
・かっこよさげに見せたなんかダサい演出。
・実写コーナーなど謎のコンテンツがある(最難関)
以上を守ることで皆さんもクソアニメを作り放題です。

これらに該当する例としては、今年は剣王朝、封神演義、ロードオブヴァーミリオン、とある魔術の禁書目録あたりがありました。四天王です。
そのクソさを逆手に取って公式ツイッターが積極的に茶化した剣王朝が唯一楽しく見られたので優勝の座は揺るがないのですが、ロードオブヴァーミリオンなんかは原作ファンですら内容を理解できず困惑していたという善戦ぶりでした。敵がピアノを弾きながら空に飛んで行ってラスボス戦になる演出とか素晴らしかったと思います。封神演義や禁書目録は単なる原作レイプです。
共通点はどれも原作がある作品。好意的に解釈すれば原作ファンの前提知識に頼りすぎたのでは無いかと思います。
絵ヅラが面白いとか展開が変とか、そういう作品自体は他にいくらでもあるのですが、クソアニメ特有のなんか関係者だけが分かってる謎の展開を得意げにやられるというのはなかなか味わい深い物があります。
百錬覇王なんかはクソの匂いがプンプンしてたんですが、ちゃんと話が成立しており、なんか雑なツッコミどころはありつつも内容が理解できたのでクソではありませんでした。内容が理解できればクソでは無いという判断基準で四天王の強さを察して下さい。

また、封神演義と百錬覇王は脚本が同じ人なんですが、そのクオリティの差を見る限り、何かしら現場の摩擦とか、尺が足りないとか、やむを得ない事情があったことが考えられます。
伝説的クソアニメとして楽しませてくれた剣王朝も、おそらく一期で終わる予定が二期が決まってしまい、急遽原作に寄せた設定に戻して三期もやろうと欲張った結果オモシロ展開になったであろうことは推察できます。
でもそれって視聴者が察してあげることじゃないでしょうとも思うわけです。
まずは現場に何か原因があるなら改善していってほしいし、アニメ版として、特に原作物なら途中で終わることもあるだろうから、その間のストーリーをどうまとめるかがキモであって、ツギハギの名場面ダイジェストにされても困るのです。

来年もクソアニメはゲラゲラ笑って見続けることになると思いますが、笑われるために原作があるわけではないので、もうちょっとこう俺が書いた方がマシみたいな錯覚を感じさせないようなプロの仕事を見せて頂きたいものです。
まあ上に挙げたような作品はクソ過ぎて逆に俺みたいな凡人には書けないレベルでプロの凄みというものを感じはしましたが。どういう薬キメたらあんなの書けるんだろう。

なおクソアニメ以外で面白かったアニメについては概ね皆さんと同じだと思うので省略します。(結構録画して見てない)
良かったですよね、金曜夜の濃厚なホモアニメとか。

それではよいお年をお迎えください。
今年見て心に残った、歌を中心にしたアニメの感想です。
どうしてもアイドル物が多くなりますね。全アニメを見たわけでは無いので偏りはご容赦下さい。

・LOST SONG
いきなりミュージカル風に始まり、一話で突然故郷が燃やされるなど剣王朝を期待させる作品。歌王朝とか言われてた。
その後も場面転換が雑だったり、キャラが突然ワープしたり、本気なのかネタなのか分からない謎のギャグなどクソアニメの特徴を兼ね備えた作品。
ところがクソ要素はだいたい伏線で、終盤には一気に回収&激アツ展開でクソアニメ撤回。
そして最終回終了後に剣王朝の枠で再放送が始まるという謎の2クール展開。
再視聴してみると確かにすげー考えてるなって思えるので、狙ってクソにしてたのか、ギミックが巧みすぎて作ってるウチにクソだと気付かなくなったのかは不明。
これ作った人オカルティックナインのアニメやってた人だそうで、積み上げの巧妙さについては納得できた。
ただし謎のギャグについては本当に謎だったり、主人公が楽団を作るぞ!ってパーティ組んだのに最後の歌シーンでその楽団と一緒に歌わなかったりとか惜しいところで策士策に溺れてる感もある。
そんなわけで撤回を撤回して基本的には良いクソアニメに分類しておきたい。

なお、このアニメ最大の功績は最終回。エピローグの後に仲間の一人が続編を予感させるナレーションを語ったと思ったら露骨なイベントの告知、本編からシームレスにつながるCMだったというところ。
同じ回で回想シーンかと思ったらブルーレイのCMだったという伏線をちゃんと張っていて、いらんところ丁寧だなと思った。
しかしバンクシーン的な部分をCMに持っていくことで本編を補完するという手法は新しい広告のやり方としてちょっと可能性がある。合体シーンのところでオモチャの紹介するとか。まあ本編に水を差される感じはすごかったけど。
本作には「アニメの歌が変わる」というキャッチコピーが付けられていたが、実際にはアニメのCMが変わった。

・音楽少女
アイドルが大好きな女の子が何故か空港でやってるアイドルオーディションに飛び入り参加、しかし歌が下手! という第一話から始まるアイドルアニメ。
この時点でライブがすぐ止め絵になったり、同じ動きが何度も繰り返されたり予算的な不安要素が満載。ライブに来るオタクなんて何話も使い回されてる。
次のアニメが百錬覇王なこともありウルトラスーパークソアニメタイムを期待させた。
が、歌が下手ならマネージャーをやる!という立ち位置からアイドルグループのメンバー一人一人を描いていくという筋は良かった。同性同年代かつ一歩引いた立場でフォローが出来るという点、他のアイドルアニメの当事者やプロデューサー目線とは差別化が出来ていたと思う。
正直各話の内容はもはや覚えてないが真っ当なアイドルアニメで、どうやらクソでは無い。ただ上記の通り毎回ライブが止め絵なので、どうにも頑張れ!という気持ちにさせられる。
そんな感じの音楽少女が最高に高まったのは最終回で、ここまで書いたようなことは全部前振りで、クソっぽさを逆手に取ってひっくり返しているところ、ざっくりネタバレすると止め絵にならないライブが最後にあります。頑張れ!からの頑張った!で小泉純一郎も思わず感動。
その他の伏線については全話見て下さい。

・ゾンビランドサガ
もっとこうゾンビだらけの世界でアイドルやるみたいな話かと思ったらそのへんは勢いだけでこっちも中身は真っ当なアイドルアニメ。
まあその方向ならセーラーゾンビがあったし、高橋朱里が可愛いので別にいいですよね。
そういったギャップもあって話題になっていたが、やっぱり中身は真っ当なアイドルアニメなので、アイマスやWUG、音楽少女と並べてみても面白さに大きな違いは無いと感じた。全部おもしろい。つまり話題になるにはインパクトが大事なんだと考えさせられた。
たとえば活動初期にありがちな苦労話はゾンビ化することでギャグとしてエンターテイメントに昇華している。物語上、乗り越えるべき課題を描くために失敗を見せる必要があるのだが、失敗シーンは視聴者にとってもストレスなのでいかに楽しく見せるかって問題を華麗に解決していた。
ただそのせいで終盤の解決があんまり心に響かなかったところは多少あるので、ギャグに振り切って最後に会場が破壊されて観客も全員ゾンビになってみんなで永遠にライブし続けるぐらい振り切ってもってそれセーラーゾンビで見たわ。


来年はバンドリがありますね。前に書いた日記のバンドリの説明がことごとく間違っていたというていたらくですが、ガルパピコみたいなのをやってくれれば良いと思います。というかガルパピコ面白かったですよね。ホームにしているライブハウスを初回から破壊し、閉店する噂が流れたのをいいことに徹底的に破壊し、閉店前に営業不能にする悪質な女子高生の日常アニメ。これでいいんですよ。
2018年クソアニメ優勝作品は剣王朝に決定しました。おめでとうございます。

2017冬にやってたグラマラスヒーローズが大学のサークルかなんかが作ってるのかよって内容で大変微笑ましく見ており、その延長線上で見始めた剣王朝ですが、最初から最後まで何もかも分からないという凄いアニメでした。
未熟な一般人が見ると「意味不明だな!」みたいな感想しか沸いてこないであろう剣王朝ですが、全話欠かさずちゃんと見て、公式が毎話行ってくれる解説をきちんと読んでいたぼくも同意見です。

本当に意味不明過ぎて何も書くことが無いので、印象に残っている面白かったところを書いていきます。

・春秋戦国時代を舞台としているが、明らかに時代考証を無視した世紀末みたいな鎧武者が出てくる。序盤は主人公の故郷が燃やされたりして復讐というストーリーが存在した。なお故郷はエンディング曲と共に毎週燃やされる。

・主人公が丁寧という名前なのに作画も内容も特に丁寧では無い。アクションはヘンな動きで笑いを誘う。

・剣王朝なのに序盤は椅子の脚とかで戦う。後半は剣で戦うと思わせてオーラで戦う。

・剣王朝なのに故郷を滅ぼしたライバルにとどめを刺した武器が仏像。こけしみたいな仏像を敵に刺して殺した。

・大刑剣という聖剣?みたいなのが重要アイテムで「剣に選ばれし時……」みたいな仰々しいナレーションと共に手に入れた直後に消失して二度と出てこない。

・次回予告がNEXT剣王朝というコーナーとなっており、そんなキャラじゃない主人公がノリノリで本編への突っ込みを入れる。そういうパターン自体はよく見かけるが本編が意味不明なだけに輪を掛けて異様な時間となっている。

・見ていても誰?どこ?何してるの?という具合で内容が全く分からないため、放送後に公式ツイッターがあらすじを書いてくれる。ほとんどの情報がそのあらすじで初出。主人公以外全員新登場キャラという狂った回があり公式が数ツイートに渡る長文のあらすじを展開した。

・原作小説が6部あるうちの2部までのアニメ化(と思われる)なので途中で終わるのは仕方ないが、とりあえず落ち着けようという気も無く普通に次回があるかの如く中途半端に終わる。

・最終話だけ公式ツイッターがあらすじを書いてくれないので何が起きたのか未だに分からない。

・代わりに公式ツイッターで最終話のNEXT剣王朝がアップされた。内容は主に実写版の宣伝。実写版が日本で放送される気配は無い。ただなんとなくNEXT剣王朝があるとオチがついた気持ちになる。

・そのへん全部ひっくるめて面白い

・どれだけ面白くてもグッズ類が一切無いのでお金を払うことが不能。何のために放送しているのか全く分からない。

あとは思い出すほど無限に出てくるので俺のツイッターでも辿っておいてください。

エヴァンゲリオンみたいなモチーフありきだったり、パロディオマージュネタが満載だったりで、考察することでおもしろさが深まる系の作品が巷に溢れる中、考察の余地が一切無い本作は何も考えずに楽しめる作品でした。
分かる人だけ分かるみたいな事も無く、一話から見た人も最終話から見た人も全員何も分かってないので、皆が平等に楽しめたとも言えます。
内容が本当にクソだったことも、理解できなくて当然と割り切ることができ、無心で向き合うことができた要因でしょう。
冷静に考えると何も面白くないのに何だか面白い、気が付くと30分が過ぎているという剣王朝のお時間は、エンタテインメントの本質ですらあるように思います。

いやー、クソアニメって本当にいいものですね。
時代はソーシャルゲームです。皆さんやってますか!?
おれも当然、みんなでシャンシャン!してます!
そう、ラブラ……バンドリ!ガールズバンドパーティです!

https://bang-dream.bushimo.jp/

ソシャゲ童貞のぼくには色々と学ぶ所がありました。
ゲーム論というよりは悪徳商法の話になるのですが、その仕組みをご紹介します。

まずプレイは基本無料とあるのですが、実際無料で遊べます。
楽しい音ゲーを遊んで、シナリオも読むことができます。
それでわーい!たーのしーい!で済んでいればただの楽しいゲームです。
ところがここに皆さんをおとしいれるいくつかの罠が仕掛けられているのです。

第一の罠は、ハイスコア。このゲームはスコアが所持カードの総合得点で決まり、ゲーム自体の結果とはあんまり関係ありません。つまりスコアを伸ばす為にはより強いカードを手に入れないといけません。そのためには課金です。

第二の罠は、ゲームに飽きること。バンドリは伝統的な五鍵の音ゲーで、新曲追加のペースも早いのでそうそう飽きないのですが、シナリオを読んだり、イベントをクリアするためには何度も遊ぶ必要があり、徐々に苦痛になっていくことが予想されます。
他のゲームがつまらんソシャゲなんかだとその傾向はもっと強いと思います。何度も遊ばなくて済む為にはハイスコアを出して一回のプレイあたりの収穫量を最大化する必要があります。そのためには課金です。

第三の罠は、シナリオやキャラクターにハマること。幸いなことにバンドリのシナリオはあんまり面白くないので積極的に見ようという気にはなりません。ですが、好きなキャラや、楽しいシナリオに出会ってしまったら最後です。シナリオを進めるには(上述)、キャラに至ってはカード毎に特別シナリオが用意されているので、そのキャラのカードを全て集めなければなりません。そのためには課金です。

第四の罠は、以上の罠を意外と無料で回避できること。ガチャを回すためにはゲーム内通貨が必要となるのですが、ゲーム内の行動で通貨が手に入る機会が多いため、最初はモリモリお金が貯まります。ややレアカードを手に入れて強カードがいるとこんなに楽になるのか!と実感できるぐらいには楽しむことが可能です。しかし、無料での通貨獲得チャンスは限られており、徐々に得られる通貨は減っていきます。序盤のようなペースでモリモリ楽しみたい!そのためには課金です。

その他、有料限定で強カードが確実に手に入るチャンスやら期間限定のチャンスやらゲーム外でCD等を買うとゲーム内特典ありやらで、悪魔のように課金を煽ってきます。
ビジネスなので仕方ないのですが、催眠商法さながらの罠が見え隠れするのはなんともいえません。
今のところ遊んでいる感じでは、高頻度で開催されるイベントでタダでもらえるカードが割と良かったり、詫び石やら祝い石やらが頻繁にもらえるため強カード自体は勝手に揃ってくるので、特定のカードを狙いさえしなければゲームが楽しいので永遠にシャンシャンできます。
割高でも好きなカードが買えるオプションがあれば個人的には課金要素自体はいいと思うのですが、上記の通りカードがゲーム的な優位性とコレクション性の両面を持ってしまっているので、簡単に手に入ってもダメなんだろうなあという気もあり、商売の難しさを感じます。

最後にバンドリ自体についてお話させてください(メインコンテンツ)
けいおんの露骨なパ……リスペクト作品ですが、ガールズバンドと言う割には楽曲がアニソン寄りだったり、その割にはアニメで出てきた婆さんがプリプリ世代を意識させていたりとか方向性が謎なプロジェクトです。
ZONEとかをモデルにしていることは薄々分かるのですが、SCANDALとかねごとあたりはもっと最近でアニソンもやってるのにスルーされていてガールズバンドとは……と思わされます。チャットモンチーやししゃもあたりはガチすぎてダメなんでしょうかね。whiteberryも十分ガチ寄りだった気はするけど。プリプリのカバーは同じ会社の別のゲームで流れてました。
上でも何度か書いてますが超正統派の音ゲーなのでそこだけめちゃくちゃ楽しいです。イベントクリアという動機付けもあっていつでも遊んでしまってシャンシャン颱風かよっていうぐらい。

なおキャラクターは登場バンドの中では市ヶ谷有咲さんが好きです。
ライブでキーボードなのにファンキーモンキーベイビーの後ろの人みたいにお手を振ったりタンバリン振ったりしてたので何この人……って思ってたんですが、どうやら楽器初心者でパートが少ないのでそうなったらしい。
その彼女のキーボードパートが新曲を出すたびに難しくなっている!
これは涙を流さずにはいられない!
劇中のツンデレキャラ設定を一切無視したライブ上の演出がたまらんですね。
当初はわーりみりんカワイイーとか思ってたんですがキャラの割にベースがブリブリにウマイのでうーんちょっと違うなあという感じになりました。演奏がうまくて文句言われるのも理不尽でしょうが。
でも誕生日がおれと同日なのでりみりんとは縁を感じます。紗倉まなとも同じです。この日に産まれた人は皆優れた才能を持ち周囲に愛される運命にあるようですね。
ちなみにそんな彼女達が所属するポピパですがバンド人気投票で最下位になって今のところ絶讃主人公の座を降ろされ、SEKAI NO OWARIをパク……オマージュしたハロハピというバンドがタイトルを飾ってます。
なぜハロハピが一位なのか割と理解が出来ない。たしかにおれも好きなキャラで三番目に美咲を選んだが……。
あ、でもアニメはけいおんのパク……よりはハロハピの頭沸いてる人達のドタバタギャグバンドアニメのほうが面白かったかもしれない。おぼっちゃまくん的な。

まあでも実際どんなガールズバンドパーティが見たいですかと言われたら、ロゼリアが戸坂香澄の妹とポピパじゃなくてペパプ的な方々をゲストに迎えてWelcome to ようこそジャパリパークからのドッタンバッタン大騒ぎで素敵な旅立ちがいいですね。

ちなみに他のソシャゲの話し聞いてる限り、学生時分に「ナンバーズは法則性があるから絶対当たるんだ!」と言いながら廃課金して大損してた友人を思い出すのですが、そんな彼が許されたのは学生だったからであっていい大人がぐんぐん金を吸い取られていくのは少々自制心に欠けるというか、まあ金の使い方は自由なんですが、なんかこう高級料亭を嗜む紳士というよりはパチンコで金を溶かしたり競馬場で寝てる人達みたいな品の無い感じを受けてしまい、皆さんが折角お楽しみの所なんかすみません……。
けものフレンズの新作ゲームもみんなでシャンシャンできるとうれしいでちゅ!
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
http://www.uchiagehanabi.jp/index.html

公開されるや否や、これはクソ映画ですみたいな感想ばっかり出てきて悲しい気分になり、むしろこういう日記が書かれることを期待した予定炎上のような気もしたのだが、そういった点をとりあえず無視して、この映画は最高に良かったと、皮肉でもなんでもなくお伝えしたいと思います。
おれにとってはすごく好きな作品でした。
こういう映画が見たかったし、これからも出てきて欲しい。
なお、おれが好きな方向性は過去の日記とか以下の感想で察して下さい。

まず、この作品はファンタジーでありメルヘンでありジュブナイルだ。
誰かが言ってるような文学作品ではないが、トゲの無い森見登美彦だったり、現実味のある宮沢賢治だったりはするかもしれない。
とにかく不思議なものは不思議なものとして説明しないところに魅力がある。
説明がないことで余韻を残しているが、徹底的に説明を排しているので、そこがクソ扱いされている主な理由だろう。
しかしおれはそういう所がとても好きだ。
何の説明もされないニキシー管とか良い味出してると思う。

他作品を例に出すのは無粋だが「時をかける少女」のリメイク版なんかは昭和版の実写映画に比べて説明的なところが多くてあまり好きじゃない。
あれは昭和版(というか原作)のなんでラベンダーやねんみたいなファンタジーなセンスがわかりやすく改変されすぎているように思うのだ。
その点、本作は実写版のそれのような、昭和の角川映画らしいといえばらしい作品である。
おれは昭和生まれなので、昭和な作品は大歓迎だ。

物語についても触れておこう。
この作品は原作のあらすじを見る限り、前半は大体同じで後半は完全なオリジナル展開をしているように思える。原作の方を見ていないので比較はできない。
内容を適当にまとめると「もしも」ルートに移動できるスーパーアイテム「白示録」を手に入れた主人公が異世界チートで無双する話だ。嘘です。
創作物は企画している時が一番楽しいように、完成に近づくほど可能性は収束していく。
頭の中では名作だったはずなのに、完成に近づくほどウンコになり作者も目が死んでいく。
人生だってそれと同じで本来は無限の選択肢があったはず。
その選択肢をいくらでも選び直すことができたら、一体どんな人生になるだろうか。
それは夢のようでもあり、無制限の自由というのはなんだか怖いような気もする。
といったことを考えさせられるような、別に考えなくてもいいような物語だ。
きっと可能性があったはずの子供時代に戻れたような気がしたりしなかったりもする。

それから主題歌がめちゃくちゃいい曲。
この人の今までの曲ぜんぜん好きじゃ無かったんだけどこの一曲でファンになれる。
なにしろ主題歌が良くなかったらそもそも見に行かなかっただろう。
だいたいおれは音楽で作品に入るケースが多いのだ。
それと映画見てからPVを見て驚いた。本編に無いシーンがいっぱい入ってる。
「もしも」をテーマにしているだけに、これもルートのひとつと考えられるのが面白いと思った。たぶん原作ルートだと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=-tKVN2mAKRI

好き嫌いはあるだろうけど、良い悪いで言えば間違いなく良い作品であることはおれが保証するので、もし見てやっぱりクッソつまんねーと思ったとしても、それをなぜおれがこんなに気に入っているのか?を考える素材として使ってください。

なお、打ち上げ花火を下から見ると煤やら火の粉やらが降ってきて割と美しさよりも恐怖と危険を味わえます。
是非一度お試し下さい。
個人的に発見のあるアニメだったので、記録に残しておかないといけない。
タイトルは一個前の日記と対比させているとかそういう野暮なことは置いておこう。

けものフレンズ、話題になった当初は『直球表題ロボットアニメ』みたいなゆるいアニメだろうと思ってた。
実際こんなことを言ってる。なお製作会社に関しては確かに同じだった。
https://twitter.com/ark_finn/status/829682625061101569

で、そんなに話題になってるならとりあえず見ておこうと一話を見たが、まあ普通に丁寧に作ってるアニメだなって感じだった。
六話からはリアルタイムで見始めたが、その時も大体同じ印象だった。
https://twitter.com/ark_finn/status/830254412769566721
https://twitter.com/ark_finn/status/832243688851935234

これが七話を見たあたりから急激にハマりだしている。
https://twitter.com/ark_finn/status/835188463494299648

七話のゲストキャラが「また来てね」みたいな事を言っているし、このへんで一挙放送を見て三話の「また来ようね」というセリフなんかを聞いて、どうやらこれは意図的で、多分もう帰ってこない話なんだ、という確信を持ったことが主な要因。
なお一挙放送は五話の途中で寝てた。(我々は疲れていたので)

この、もう帰ってこない今を楽しく過ごし、おそらく果たされることの無い約束をする、という展開がどうも自分のツボにハマるらしい。
見えなくなってしまったものは二度とかえらないと知ったときや、振り返る度になくしたものがまぶしく見えるような話である。このへんの歌詞も確かに好きだった。
そしておれはラブコメが好きだと思っていたのだが、ラブコメも要は「いつか終わる関係を今は楽しむ話」だ。
自分の好みが抽象化されたということは大発見で、今後、色々に形を変えて自分の創作物に応用できる。すっごーい。

とにかく、そういうわけでガッツリとジャパリパークに入園してしまったおれである。
この時最終話ネタを散々書いていたが、さらっと書いたこのへんのツイートがバッチリ的中しているので誉めてほしいところ。
https://twitter.com/ark_finn/status/834781591234768896


さて、このアニメはあちこちで考察が色々されていて特におれが何かを言う余地も無いと思うのだが、上記のほかに二つ、好きな点を挙げておきたい。

一つ目は、描写しないことで奥行きを持たせている点。
たとえば毎話オマケ的に登場するアライさんの冒険や、ラッキーさんを通して語られる冒険については劇中で特に掘り下げられることは無い。
しかしそれぞれの冒険があったことは想像できる。
また、かばんちゃんとサーバルちゃんの間でも、省略された冒険があったことが考えられる。
たとえば八話の「上手になったね」というセリフは、これまでに何度か練習の機会があったことを示している。(劇中でそのような描写は無い)
最終話についてはかばんちゃんに起きている変化が時間経過を示すものだと仮定すると、最後の場面の直前に空白の期間を見つけることができる。その間、何をしていたのか、もしかしたら「また来ようね」の約束をちゃんと果たしていたんじゃないか、とか想像の余地が残されている。

おれは歌詞を書く時、その歌詞の何倍かの設定資料や背景説明を用意するんだけど、結果的に省略されるそういう部分、むしろ省略して空白を作ることが大事なんだと再確認させてくれる。


二つ目は、個人的な好みでパークガイドロボットのラッキーさん。
このロボットは、決められた命令通りにしか動けない、融通の利かないロボットであるかのように表現されていて、更にたびたびポンコツな行動を取るので笑える小道具ぐらいに考えていた。
まどかマギカの前例があるので、マスコットキャラには不信感もあったような気もするが、このラッキーさん、どうも感情があるんじゃないか? と思える描写がある。
劇中では故障と表現される行動や、最終話でのセリフなどは、意志を持って行っているように思える。
そこでラッキーさんが自我を持っていると仮定する時、その行動は「決められた命令に反しない範囲で自分がやりたいこと」であるように見ることができる。
やたら説明を喋るときや、かばんちゃんの茶番に付き合ってくれるところなど、感情を持っての行動と考えると、融通の利かないポンコツロボットとは違った見方ができる。
そう考えるとラッキーさんはもはや小道具ではなく、三人目の冒険の仲間といえる。
おれはこういう人工知能が大好きなので、推しフレンズはラッキーさんに決定した。

あと、ラッキーさんの声優は最終話で明かされる仕組みになっているが、そのスタッフロール以外に一切の描写が無いにもかかわらず、その声優名(ネタバレすると一人二役をやっているのだが)だけでラッキーさんとの冒険は、その声優が示す別のキャラとの冒険だった可能性に置き換えることができる。
たった一行のキャスト紹介でまったく見方を変えることができてしまうという仕掛けで、これは単純にすげえと思った。

一貫した描き方をした上で、少しスパイスを加えて味わい方を変化させるという料理を二重に仕込んでいるわけだ。


と、そんなあたりが凄く好きになれた作品でした。
このアニメ全体として言えることは、最初の感想の通り、丁寧に作られている普通の作品だということ。
ただ、最初に思っていた以上に丁寧に作られているというのが最後まで見た後の印象。
作劇のお手本として(一話が大成功とは言いがたいので絶対的なお手本とも言えないけど)見て損は無い作品だと思います。

そんなけものフレンズのガイドブックが発売され、しかも本屋で買えるというので発売日を楽しみに待っていたのですが、本屋どころかアマゾンでさえ売り切れで買えません。
のけものはいないんじゃなかったんですか!


あと、このアニメ異常に流行したので、それでちょっとひいてる人がいるみたいで、それはわからんでもないんだけど、流行に乗るのは別にいいんじゃないかと思う。
流行に乗った結果、調子に乗って二期とかやって失敗するのは作者側の勝手な事情だし、調子に乗らずに上手に二期を作ればそれはそれで問題ないし、仮におれが流行を無視してガンダムばっかり見てたら上記のような自己分析に至ることも無かったわけで、それを問題視する必要はどこにも無いように思う。
ちなみにおれは流行りものはとりあえず見たり読んだりしておこうって思うタイプの人です。
「僕は友達が少ない」というアニメがちょっと前に放送していた。
すげー下品なアニメで大好きだったのだが、二期最終回でメインヒロインが失踪というとんでもない終わり方をした。
すぐに三期が来るのだろうと思っていたが、どうにもその気配は無い。
その後の展開も何かとボロクソに言われており、気になっていた。(ネタバレは読んだ)

低俗すぎるアニメ一期から正統派ラブコメの二期に発展していたので、
おそらくは作者の力量が限界に達してグダグダになったのだろうと俺は考えていた。
感想まとめなんかでも大人の事情とか作者が狙いすぎたとかなんかそんなことを言われていたと思う。

ということをふと思い出したら読みたくなったので文明の利器kindeでまとめ買い。
ポイントも大量についたのだ! 半額近くも帰ってきたぞ! あははは! なのでamazonは素晴らしいと思います。

以上のような事情を踏まえて一気読みした結論として、作者の力量は限界に達してもグダグダになってもいなかった。
むしろ、最初から最後まで一貫してテーマの「友達」と向き合っており、ハーレム物のラノベの終わり方としても納得のできる内容だった。
簡潔に言えば、最後まで面白かった。
にも関わらず、あまりにもボロクソに言われすぎていると思うので、大いに擁護していきたい。

【成長しない主人公】
上述のアニメ二期の最終回の話あたりから、物語は「解決編」のように展開する。
用意された伏線が解消され、それと共にキャラクター達が己と向き合い、急成長していくのだ。
そんな中、主人公だけは最後まで特に大きな成長を見せない。
何故か? これには三つの理由があると考えている。

1.主人公の行動を一貫させるため
「友達を作る」ことが主人公の当初の目的だ。
主人公は脇見をしながらも最後まで友達を優先し、友達作りのために行動する。
そうすることでブレることなくテーマに向き合っているのだ。

2.主人公と読者の距離を離さないため
他のキャラクター達は成長し、初めは対主人公だけだった人間関係をそれぞれ広げていく。
劇中で主人公が「自分がいなくても大丈夫」と言う場面があるように、成長したキャラに主人公は距離を感じている。
同じように主人公が成長したら、今度は読者が主人公に距離を感じてしまうのではないだろうか。

3.主人公に失敗させるため
他のキャラのようにどんどん成功体験を重ねれば、主人公も成長せざるを得ないだろう。
しかし、上二つの理由で主人公の成長は避けておきたい。
また、この物語は失敗に重点を置いている。
失敗から進む物語では、主人公を簡単に成長させるわけにはいかないのだ。

【失敗から進む物語】
特にアニメ化された二期までの部分に言えることだが、この物語は基本的に残念な人達が大失敗をして、それで一歩進むという構成になっている。
マリア先生も最後にそう言っているので、意図的であることは間違いない。

これがちょうど「解決編」に入った頃から、大きな失敗が無くなっていく。
物事が解決していくのだから成功が続いていくのは当然のことだ。

たとえば、主人公に彼女が出来て云々みたいな場面がサラッと流されるのだが、これをもっと掘り下げて描いて欲しいという感想があった。
しかし、それを描くと恋人との体験という成功から何かを学ばなくてはならない。
そんな場面から学んでしまったらもはや残念ではないし、友情というテーマには戻ってくることができないだろう。
だから(おそらく主人公自身も)あっさりと流して、何も学ばなかったよ、という風に描いているのは納得できるし、それこそが失敗を描いているとも言える。

【リアルなハーレム】
主人公はなぜかモテモテだ。
ハイスペック美女達に囲まれている中で、しかし主人公はメインヒロインを選ばない。
これは読者の予想を裏切る為に作者が奇をてらった結果だという感想もあったが、違うと思う。

たとえば幼なじみの美少女がどれだけ自分に好意を見せていても、それを自分が好きになるかどうかは別問題で、結局は一番気が合う人を選ぶと思う。
その点で、主人公は一番気の合う女の子に対して明確な好意を抱いていた。
次に、主人公の意志を尊重した女の子に対しても、同様に好意、あるいは尊敬の念を抱いた。
メインヒロイン達は主人公を振り回す側に立っていたので、異性として魅力は感じても選ぶには至らなかった。
そういった視点で見れば、終盤の展開には納得が出来る。

【友達は少ない、だがいる】
主人公は友達づくりを常に(?)優先していることは上でも書いた。
それを踏まえて、全キャラとの結末を振り返ってみると、全員、恋愛という殴り合いイベントを消化して主人公にとって最高のポジションである「友達」に落ち着いている。
あらゆる失敗の積み上げによって、テーマである友達づくりだけは成功したのだ。

【未来の話】
主人公達は高校生活を友達として過ごし、卒業する。
その後の女の子同士はそれぞれ良かれ悪かれ一生モノの付き合いをしていることが描かれているが、主人公自身の未来については触れられていない。
強いて言えば、彼女達の未来を知っている、ということぐらいだ。

高校を卒業した彼らは、もはや同じ部活の友達という枠に囚われる必要は無い。
ようやく友達というスタートラインに立った主人公が、この先、女の子の誰かと友達以上の関係に進むことも考えられるだろう。
あるいは引き続き、囚われ続けるのかもしれない。

そのあたりの想像の余地も残している点で、たいへん妥当な着地点だったと思うのだが、
世間の評判を見ると、やはり一人を選ばないといけないのか、そもそも恋人よりも友達が上という定義に読者が距離を感じてしまったのか、なんにせよ失敗してしまって残念であるっていうところまで含めての残念系ラノベだとしたらやっぱり面白いと思いました。

そもそも世間では完結しているラノベ自体があんまりないので、完結するだけでもありがたいですね。勉強になりました。
マッサ、F1復帰に向けてフォーミュラEの契約を破棄との報道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170109-00000001-fliv-moto

おい

FE:ハースF1離脱のグティエレス、フォーミュラEへ転向
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170110-00081612-rcg-moto

そうそう、その調子だ!
実現してほしい

F1を引退するマッサにフォーミュラEから熱烈ラブコール-TopNews
http://www.topnews.jp/2016/09/25/news/f1/146195
最終戦で突然別の話になってて笑った。
GTナントカだっけ、別のカテゴリのレースを同時にやってる奴、あれが展開されていた。
ファステストラップにボーナスが付くので、それ狙いの別レースが始まるという事は前からあったが、それが最終決戦になるというひどい内容だった。
とはいえ、最終戦一周目で一位二位がリタイアしてチャンピオン争い終了という葬式にならなかっただけよかったとは言える。

しかしF1のニュースを追ってたらうっかりネタバレを見てしまい結末が分かっていたのだが、
それでも結果がひっくり返るんじゃないかっていう白熱のバトルで右京さんも言ってたとおり「こりゃ予選ですよね」って感じでしたが正統派のバトルは前日にやってたので安心です。

来期はロボットカーレースがクソ楽しみなのでそっち放送してください。
今時なのか昔からなのか、選挙はキチガイの大喜利と化しており、皆さんも楽しんでいることと思う。
そんな中、今回、最も期待していた選挙芸人と考えられる候補者が、プロフィール拒否、会見拒否、公報は手書きというあらゆるキチガイの条件を満たしながら、ある一つの公約だけを掲げていた。それが得票数戦闘力システムだ。
もっとこう思考盗聴規制法とかを期待していたからガッカリしただけでなく、おれも同じ事を考えていたからキチガイ待ったなしである。

そもそも一票の格差問題とは、東京で53万票で当選した人と、どっかの田舎で5票で当選した人がどちらも同じ強さとされる問題であり、フリーザと地球の一般人が同レベルで、フリーザに負けたベジータがそれ以下とされる摩訶不思議現象である。
世間的にはこれを解消するため、東京では10人選出し、どっかの田舎は5000集落に1人選出する、といった形で小選挙区を構成してバランスを取ろうとしている。
しかし、その方法では次に、100%の得票率で当選した人と、60%の得票率で当選した人は同じ強さなのか、またそのとき40%の票はどこに消えたのかという問題が発生する。
近日、イギリスのEU離脱問題が51対49というような僅差で離脱が勝利するという話があったが、キノコかタケノコかを選ぶ選挙でキノコが勝利したら、49%のタケノコ支持者がいようが以後はキノコしか認めない、そんなことが許されるのだろうか。

それを解決するのが得票数戦闘力システムである。
おれが考えていたのは、議員は自らの得票数を戦闘力として国会内での議決を行える仕組みで、株主総会の株数が得票数になったようなものだ。
例の候補者は得票数の少ない者は別の当選者に票を委任する、とあったが、ぼくは株主が一株でも株主であるように、立候補者は全員議員となればいいと思っている点が異なっていた。
誰でも議員となれるのだから、議員報酬というのは得票数や実績等に応じた配当として、得票数が少ない議員は委任状を書くようにすればよい。大塚商会がやっていたように。

さてこの戦闘力システムだが、当然導入による問題もある。
ひとつは元気玉問題。これまではフリーザが53万の得票数で当選し、クリリンやベジータは為す術も無かったのだが、彼らが協力することで議決を覆すことができる。特に、サイヤ人の孫悟空による元気玉を使うと、泡沫議員の戦闘力を集めて強敵を倒すことが出来る。
そうなると、フリーザもサイヤ人対策を行う必要がある。これは上記でいうキノコタケノコ問題で考えればメリットであるとも言える。
勝利した=その言い分が100%通るのではなく、少数意見を加味して、落としどころを見つける必要があり、やりたいことができなくなってしまう。

もう一つの問題は、現状の選挙システムは、そもそ得票数戦闘力を単純化したシステムであるということだ。
本来、51%の得票で勝利した者は、戦闘力に関わらずその向こうに49%がいることを意識すべきであるし、与党と野党はその勢力に応じた落としどころを見つける為に戦うべきである。
だから、あえて得票数どうこう言わなくても、本来はそのようなことは実現されているはずなのだ。制度の変更は手間を増やすだけである。

しかし過半数を取れば自由にできる!勝利!みたいな戦い方がすでに行われている以上、それを戦闘力という数字の仕組みとして明確化する事で正常化を図る必要があるというのがぼくの考えである。

余談だが、直接民主制がこれに近い制度となる。
どこぞの政党は「国民投票による割合を議会での賛否に反映する」という裏技のような仕組みで直接民主制を実現しようとしているようだ。
この政党、国民投票をどうやって行うのかとか、そもそも投票者が間違って投票してしまうような党名を掲げており、国民の間違いを期待しながら、国民の判断を政治に取り入れるという妙な感じになっており、本当に直接民主制を実現できるのかどうかを自ら危うくしている。

また、そもそも直接民主制が時代に適しているのかどうかという問題がある。
先のEU離脱問題では、大雑把に「知識階級は離脱に反対していた」という話を聞いた。
たとえば今、夕飯のため買い物に行かなければならないとお母さんは知っているが、無知な子供やお父さんは遊びたいと提案し、多数決により遊びに出かける。結果、夕飯に困る。といったふうに、専門家の判断は時に多数決に優先すべき場合がある。
特に、昨今は夕飯なんかより遊びに行こうぜ!と民衆を煽るような風潮があり、遊びたい子供の気持ちが分からないお母さんはクソ!などと批判して遊びに連れ出させ、あげく夕飯の準備もできないお母さん!のような理不尽な物言いが目立つ。昨今ではないかもしれないが。

冒頭でも挙げたとおり、選挙と言えば芸人の大喜利で、せっかくの被選挙権もキチガイの遊び道具となってしまった。民衆も上記の通りで、強いリーダーもいない。独裁も貴族院も民主主義も機能していない末法の時代である。
実際の所、この先「強いリーダー」が登場して独裁政権へ突入していくというのが歴史に裏付けされた次の一手ではあるのだけど、そんな計算通りの世界も面白くないので、得票数戦闘力システムによる議会の機能回復、それによる国民の意識改革、といったふうに民主主義を回復し、個人の自由が全体を正しく動かすような社会になることを期待しつつぼくはキチガイに票を投じるのである。

日本らしさ

2016年4月11日 日常
https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/evaluation/
オリンピックエンブレム案が発表された。

ぼくはC案を支持するが、こうして見ると佐野氏の没エンブレムは、善し悪しはともかく日本らしさがあったと思う。

漆の黒、ジパングの金、日の丸、銀の手……銀の手は消えない! ではなく、日本らしさを持つ色合いや形が没エンブレムを連想させるせいで封じられてしまった。消えたのだ。銀ってどこが日本らしいんだろう。
もっと褒めるなら、幾何学模様で囲う事で、下地の白も利用して国旗を表現していたのだ。
また、東京のTをモチーフにオリンピックのOとパラリンピックのPを表現しているというのも意味があって大変良い。こじつけ感はぬぐえないが。

そういうわけで、各案を見ていきたい。

A案
扇のイメージを重ねていると思えるが、日本らしさを感じるだろうか? ぼくは感じない。
市松模様も藍色もこじつけ感がある。
オリンピックとパラリンピックのロゴのコンセプトの違いはなんだろう?
パラリンピックは「欠けている」ことを意味しているのなら、A案支持に乗り換えてもいい。

B案
赤地に金を乗せると映えるそうだが、それは塗り重ねた時の話で、赤地に金の装飾を乗せたら中華人民共和国である。
しかしオリパラそれぞれのロゴを重ねた形、というアイデアは大変良いと思える。
金色が選手を表しているとすると、パラリンピックの方の物体はなんだろうか?
四肢欠損した人体を意味しているのなら、B案支持に乗り換えてもいい。

C案
ベネッセコーポレーションのロゴだが、風神雷神という眼の付け所は海外的にも良さそうだ。
もし体の形でTとOとPを示していると言われればそう見る事もでき、TPOをわきまえたデザインといえる。
緑と青の意味がわからないので、黒や銀に変えて佐野氏のごとき高級感を出すと一層良いと思われる。
そして、ぼくがC案を熱烈に支持する一番の理由が、パラリンピックの選手はだいたい障害を抱えた五体不満足な人達であるにも関わらず、堂々と五体満足な人体をロゴに掲げているところだ。
これは、たとえ障害者であっても、その心は完全な人間であることを示している。
健全な肉体には健全な心が宿るように、健全な心には健全な肉体が宿ると言うのだ。ここには障害者を差別、あるいは区別しようとする気持ちすら存在しない。
これほどオリンピックとパラリンピックの関係を適切に表現したロゴがかつてあったろうか。
C案で決まりだ。

D案
朝顔って世界的に日本を象徴しているんだろうか?
江戸の番傘と日章旗のイメージを重ねているのは日本らしさとしては悪くない。
しかし、そもそも幾何学模様を主体にしているが、その意図が佐野氏以上によくわからない。
オリンピックが花であるのに、パラリンピックは円になっているのは車いすを表しているのだろうか?
D案については残念な事に支持できる要素が見つけられない。


全体として、先に書いたとおり日本らしさを表現できる代表的な色が封じられたせいか、オリンピックカラー使いました!みたいな色合いのロゴが多く、まず鮮やかすぎるというか日本ってなんだっけみたいなところを感じた。
かといって北斎ブルーだとか江戸紫だとか、日本らしい色というのは他にもあり、安易にオリンピックしてしまったのは残念である。しかし実際のところオリンピック周りは残念なことばかりなので、それを象徴するロゴとして、とびきり残念なロゴを選んでしまうというのも良いのではないだろうか。
ザハ氏にロゴデザインを依頼してはどうだろうか。
幸い日本には霊界と交信し、インタビューができる能力者が存在している。そうしてグダグダしてまさに日本らしいオリンピックになればいいんじゃないか。
相変わらずチームラジオを無視する解説陣というか、右京さんは割と聞いてるのに平気で割り込むアナウンサー。その割にはブエミのラジオもおなじみですね!とか方向性がわからん。
そういうことはとりあえず放置しておいて、今となっては放送があるだけ感謝というところ。

今回は何とも後味の悪いレースで、楽しいバトルで決まった納得の結果がレース後審議でほとんど覆るという何のために見ていたんだかわからん内容。
アグリがどうしようもないかんじなんだけど、ピケ見るあたりほんとにどうしようもないんだろう。ダコスタだけが唯一の財産なので彼を完走させてほしい。タコスみたいな名前なんだからもうすこし活躍してほしかったです。

結果としてはよくわからんけどダンプロ塩おめでとうございますということでいいんだろうか。
そういや今回普通にサーキットでレースしてたけど、市街地レースが売りじゃなかったのか。
まあ別にこだわるポイントじゃないのでいいです。

次回はアメリカで四月の第一週なんですね。
もう四月か。

あとF1の方はメルセデスが圧勝のようでした。お金払ってまで見る必要はなさそうですね。

2016F1終了

2016年3月18日 F1 コメント (1)
今年のF1は有料チャンネル以外での放送は無し!

さようならF1!
徹底解析!アーク脳のすべて
音楽というか作詞の話になりますが、UTAUを使い始めてから自分が作詞して歌をつけた曲は公開曲で22曲、未公開2曲、CD用に14曲と全部で38曲もあるわけです。(たぶん)
CD作る時にすげー作詞に苦労した記憶があるんだが、振り返ってみるとそれまで作った詞と同じぐらいの数作ったわけで、そりゃー苦労もしますね。弁慶にしておけと。

さて、こうして数が揃ったという事は分析ができるわけです。
天才作詞家アーク先生の心の闇を暴くのだ!

ツールはKH Coderを使います。
http://khc.sourceforge.net/
小生の不徳の致す所で使い方がよく分かりませんが、フロンティア学院の方で文字起こしのメリットとしてこういう分析ができるぞ!というのを示したいな~とか思ってるので、その実験台としてこの日記があるというわけです。
バリバリ古語の歌詞とか全部ひらがなの歌詞とかあるけど大丈夫なんですかね。

と、その前に、大前提として普段おれが作詞で心がけている点をお話ししておきましょう。
おれは基本的にひとつの作品中で同じ単語はテーマとなるもの以外重ねて使わないように心がけています。
たとえば『星を継ぐもの』なんかは上記のKH Coderに突っ込んでも全部の抽出語が1というなかなかアツい結果を返してくれます。
とはいえついつい被っちゃう事もあるわけで、それが味だったりもするのですが、一曲で同じ単語はそうそう使わねーぞ!という自負もあり、一曲3~4回も登場するような単語は最早テーマ単語と言っても良いでしょう(だいたいサビが3~4回という理由もある)
つまり、全歌詞を解析した時に5回以上登場する単語は、確実にテーマ単語となっているか、楽曲を越えて利用されており、それが10回20回となれば、かなりの頻度で多用している特徴語と言ってよいでしょう。
ちなみに「テトテトキャンディーキャンドルナイト」は7回登場します。

それでは早速KH Coderに突っ込んだ結果を見てみましょう。抽出語リストを出してみます。
とりあえず「ない(無い)」が圧倒的に多いようです。このへんはaiで韻を踏みたがるので割と意図的ですね。無視します。

名詞を見ると「夢」「空」「道」「声」「言葉」「心」「世界」「未来」なんかが15回以上出てるようです。(出現数順)
「言葉」「道」あたりが来るんだろうなーとは思ってましたが、意外と夢見がちで声も発しているようです。あと「世界」をそんなに意識してたのは驚きだった。『エコーズ』のシリーズは意図的に「世界」を主題にしていますが、『グラデュエイター』や『トンボエダシャク』でもテーマ単語になっていて、その他の曲でも比較的安定して登場するのでなんかそういう意識があるんだなーと思いました。
そういやいつも「世界観を描きたい」みたいな事言ってますね。

動詞では圧倒的に「知る」が多いようでした。『スタートライン』の「知らせる」に始まりだいたい二曲に一曲は知ったり知らなかったりしています。ちなみに公開曲の中では『コピーキャット』が最も知りたがっているようでした。これは意図的。
「よくわかるイモムシ」の『コムラサキ』が「知りたい」「知らない」のに、その次の(自分の)曲である『ルリタテハ』が「知ってる」という流れは偶然だけど面白いなと思った。

あとは「ずっと」「きっと」「もっと」「そっと」の韻踏みシリーズ。『ずっと、ずっと』が主犯ではあるが、他の曲でもすげー多用してる自覚はある。「ねえ」はメロディの穴埋めに使ってる印象。「今」「もう」「まだ」の時間系も多いみたい。これは自覚無かった。一曲中でめっちゃ何回も使ってる!さっきの自負はなんだったんだ。
いつも使ってる気がしていた「季節」は意外と使われてなかった。

といった感じで大体単語の傾向は分かったものの、それがどういうつながり方をしているのか?というのを示したのが右上の方にある画像の図。
おれの歌詞、単語が途切れ途切れだったり支離滅裂なのに意外と関連性が分かる。

ぱっと目立つのは「見える」で、これは場所なり世界なりを認識して理解する(言葉にする)、というつながりに解釈できる。上記の世界観を描きたい話を良い感じで有言実行してますね。
対比しておきたいのは「見る」もので、見えると見るの違いは主体性の差。見えているのは世界だけども見ているのは「夢」であり「いつか」「続く」もの。夢みたいな青くせーワードと世界みたいな現実とをつなぐ言葉が「忘れる」という点も味わい深い。それが花に繋がっているのは栄枯盛衰みたいな感じで、なんだか平家物語の話をしたくなっちゃいますね。

「風」や「空」が「踊る」を通じて「時間」に繋がっているけど、確かに風景描写をする時は時間經過を意識する事が多い。「踊る」は『新世紀シーラカンス』『ツキヨタケ』由来だが、言われてみればこれも時の流れを示すワードとして使っていておもしろい。

最後にちょっと注目したいのは「さよなら」で、これは使った曲全てで意図的に「さようなら」にしていないんだけど、そういう裏事情はさておき、ちゃんと前向きなワードに繋がってるのがすごい。実際おれの曲における「さよなら」は基本的に転進であり、敗北を意味しない。別れは新たな始まりであり、未来に繋がっている。悲しいだけの失恋ソングだったら『冬虫夏草』のような曲にはならないのだ。
そういったメッセージが皆さんに伝わっているかどうかはともかく、機械にはちゃんと解析してもらえているというのは嬉しいことだ。

というわけでまとめると、結構毎回あらすじとか考えたり原作持って来たりして全然違う話を書いていたつもりではあるんだけど、フタを開ければ日頃言ってるような創作スタンスがちゃんと反映されている事が証明されてしまい、この一貫性は我ながら賞賛に値すると思うが、同時にどの楽曲も似たようなメッセージ性という、既に全曲同じコード進行なのに歌詞まで同じなんてどうすんのよ状態にもなっているので、今後はこの解析結果をカンペとしてハンコ詞の作成に勤しみたいと思います、
それよりこれを元に歌詞を自動作成できるようにして作詞の手間を省くのがよさそうだ!
みなさんも是非アーク先生っぽい曲とか歌詞を作っておれを喜ばせてください。

そんなアーク先生の曲はこちらで聞く事ができます!
http://www.nicovideo.jp/mylist/15552968

ニコニコ動画が見られなくてニコニコ出来ない方のためにYoutube版もあります!
https://www.youtube.com/playlist?list=PL5aiwohya9rUW0Y7VrJPacbsbkLyEftW4

それでは引き続きモータースポーツ日記をお楽しみ下さい。

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